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幸せの時間 あらすじ 37話 ブログトップ

幸せの時間 あらすじ 37話 [幸せの時間 あらすじ 37話]

幸せの時間 あらすじ 37話

晨宋建設の社長が自殺し、億単位の金が未来クリエーションに流れたという
報道えを受け、達彦は務めていた会社に呼ばれていた。

「億単位の金を受け取ったのは、あなたですか?」

「冗談じゃない、私が社長から受け取ったのは200万だ。誰が億なんて金」

達彦は総務の野口の言葉を否定した。

「古河社長が遺書を残しているらしい。そこに裏取引の詳細が記されているという噂です」

「今とぼけても、それが明らかになれば・・・」

「だから、俺じゃない!その事はちゃんと楠田常務に・・」

達彦は再度否定し楠田の方を見た。
楠田は黙ってあらぬ方を見つめていた。

「常務・・・?」

達彦の呼びかけに楠田は反応したが、相変わらず黙って下を向いている。

「まさか・・・常務が?」

「創業当初から、晨宋建設あっての未来クリエーションだった」

楠田は重い口を少しづつ開き始めた。

「一心同体だったんだ。古河さんと私は・・・」

「じゃあ、晨宋とはずっと癒着を?」

野口が楠田に問いかけた。

「しかし、常務は私に晨宋の手抜きを洗い出せと」

「騒ぎを抑えこむための逆療法、少し金をやって丸め込んでおけ」

「古河さんにそう指示した」

達彦はア然となった。

「それじゃあ、俺はまんまと嵌められて・・・」

「200万を受け取ったために・・・あんたの保身のために俺は・・・」

「遺書が世に出たら私は破滅だ・・この会社も破滅だ」

「なんだって古河さんは自殺なんか・・・」

「あんたが殺したようなもんじゃないか!」

達彦は楠田の襟を掴み揺さぶりながら怒鳴った。

「こんな会社のために俺は今まで命を削って・・・何だったんだ!俺の20年間!」

会社を信じ一生懸命勤めてきた会社は自分を騙し、あらぬ罪をかぶせようとした。
やりきれない怒りをどこへもぶつけられない達彦だった。


良介が矢崎の所へやってきた。

「おお、どうした良介」

「香織から伝言頼まれて」

「香織ちゃんから?何だ?改まって・・・まあ、入れよ」

「お邪魔します」

矢崎に招き入れられ、部屋に入って良介は驚いた。

部屋の隅で寝ていたのは達彦だった。

「・・・親父?」

「ああ、家に帰れないんだと」

「みっともない。一人が寂しくておじさんに泣きついたのかよ・・・」

「いや、一人じゃなくて、居るんだってよ・・・これが」

矢崎は自分のお腹の前でグルッと輪を描いて妊婦の格好をしてみせた。

「高村燿子が・・・?さすが、やること早いわ、このおっさん」

良介は達彦が好きで燿子をあの家に入れたと思っていた。

「喜んで引っ張りこんだなら、いそいそ家に帰るだろうよ・・こんなとこ来ねえでよ」

「なあ、良介。お前たちの気持ちわからない訳じゃないよ」

「でもな、こいつだって色々苦労してんだよ。大人の男として必死にもがいてんだよ」

「もうちょっと、優しい目で見てやってくんねえか・・・」

「お前たちを裏切ったのは事実だけど、一方で家族を大切に思ってる」

「人間て、そんな矛盾したとこ、あるんじゃないのか?」

矢崎は少しでも達彦の事をわかってもらおうと良介を諭してみた。

「俺は嫌だ!そんな都合のいい話」

良介は簡単に受け入れてくれそうになかった。
矢崎は晨宋建設の社長が自殺した話を良介にした。

晨宋建設が手抜き工事をしてアザレアニュータウンを作った事。
達彦はそれに気づかず家を売ってきた事を良介に話した。

「自分が売ってる商品の欠陥に気づかないなんて・・・」

良介はどうしても達彦を認めないつもりだった。

「確かに甘い・・・とんでもなく甘い。だがな、そこがこいつのいいとこなんだと思うんだ」

「俺は会社なんてこれっぽっちも信じてない。でもこいつは信じた」

「徹底的に惚れ込んで信じきって夢を売るつもりで、家を売ってたんだ」

「・・・フッ、バカな奴」

「そうだな・・・大馬鹿野郎だ・・・」

良介は思った。
達彦もきっと誰かの幸せを願っていたに違いない。
家族を不幸にしたくて不倫したわけじゃなかったのだろう、と。

そう思うと何だか少し達彦が可哀想に思える良介だった。

「それでどうなるの?この人・・・裁判で欠陥住宅を売った責任追及されるの?」

「親父さんが会社の操り人形に過ぎなかった事は、いずれハッキリするだろう・・・」

「・・・操り人形」

「はあ、悲しいよなあ・・・惚れ込んだ相手にいいように使われてただけなんて」

達彦を見ながら矢崎の話に何かを思う良介だった。

「あ、で?香織ちゃんの伝言っていうのは?」

気をとり直したように矢崎は良介に訊いた。


病院の待合室で香織がヤキモキしていた。

「遅いなおじさん・・・何やってんだろ?」

「おばさん、横になってなくて大丈夫かな」


病室に戻りかけた香織に誰かが声をかけてきた。

「大丈夫よ・・・先生が見てくださってるから」

智子だった。
香織は智子を見ると、プイと横を向いてそこにあった長椅子に腰掛けた。

「絵里子さんも落ち着いてるお化粧するの久しぶりだって、嬉しそう」

香織はやっぱり横を向いたままだった。

「ごめんね、香織。わたしのせいでバイオリンを聞きたいっていう絵里子さんの願い」

「叶えられなくなってしまって・・・」

「私があなたからバイオリンを奪ってしまったのね・・・」

香織は自分のバイオリンが不倫の口実にされたのだと思っていた。
レッスンに来ていたのは智子に会うためだったと思っていた。
そんな人達に習ったバイオリンなど弾く気にもならなかった。

それが精一杯の香織の抗議の形だった。
でも・・・

「おう、香織ちゃん。お待たせ」

エレベーターのドアが開くと矢崎が出てきた。

「おじさん、遅い・・・」

「・・・!」

香織は矢崎について出てきた人物を見て驚いた。

「あなた・・・」

後ろで智子が先に口を開いた。
矢崎が一緒に連れてきたのは達彦だった。

「おじさん、何で連れてきたのよ、こんな人」

「いや、たまたま俺んちに泊まってたから、一緒に絵里子を見舞ってやってくれって」

矢崎は何があるかはわからなかったが、香織がいる事だけはわかっていた。
だから、強引に達彦を連れてきたのだった。

達彦は後ろで借りてきた猫のようにおとなしく立っているだけだった。

「あ、奥さん。まさか智子さんまで来てるとは」

矢崎はその先の言葉は言わずにおいた。
矢崎は香織に向き直り

「ご要望どおりジャケット着用で来たよ。何なんだよ。今日は?」

香織はそのまま、矢崎を絵里子のところへ連れて行った。

扉を開けるとそこには今までで一番綺麗な妻が座っていた。

「・・・絵里子」

「あなた・・・」

「どうです?ご主人、奥様とってもお綺麗でしょ?」

ア然とする矢崎の胸にに香織は花をつけてあげた。

「そばへ行ってあげて」

「ああ・・・」

香織に促されて矢崎は絵里子のそばへ行った。

パン!パーン!

「おめでとう!!」

クラッカーの音が部屋いっぱいに響くとめいめいが二人を祝福した。

「俺、ビックリしちゃって、どうしていいか」

「香織ちゃんよ・・・香織ちゃんが私たちのために計画してくれたの」

矢崎が絵里子の隣に座ると良介が何かを持って入ってきた。

「おめでとうございます」

「きたきた、ジャストタイミングお兄ちゃん」

「ギリギリを見計らって出来立てホカホカを作ってもらいました」

良介は持ってきた皿をテーブルに置くとフタを取ってみせた。

「あ、オムライス・・・」

絵里子の表情が明るくなった。

「・・これ、ひょっとしてあの店の?」

「おじさんとおばさんの思い出のオムライス」

香織が頷いてそう言った。

「香織のアイディア、ウェディングケーキの代わりにって」

「食べさせてあげてください。奥様に」

良介が補足し、奈津がリボンのついたスプーンを矢崎に渡した。
矢崎はオムライスをスプーンですくうと絵里子に食べさせるのだった。

「今度はおばさんの番」

香織に言われて今度は絵里子が矢崎に食べさせてあげた。
絵里子のすくった一口は大きすぎて矢崎は口に入れるのに難儀していた。

幸せそうな二人を見て香織はフッと思った。
絵里子のためにバイオリンを弾こうか・・・

ゆっくり悩んでいる時間などなかったが
それでも香織は決断すると、急いで病室を飛び出していった。

そんな香織を智子がジッとみているのだった。



香織は家に戻ると大急ぎで自分の部屋にあがった。
達彦が帰ってこなくて寝室で塞ぎ込んでいた燿子が物音に気がついた

「パパ・・帰ってきてくれたの?パパ!パパ!」

寝室から出たところでバイオリンを持った香織と燿子がはち合わせした。

「何やってるの?勝手に上がり込んで」

「本当だったんですね?あなたがもうこの家に住んでるって」

「ここは私とパパの愛の棲家よ」

「押しかけてきたんでしょ?あなたが勝手に・・・相変わらずなんですね」

「どういう意味?」

「相変わらず独りよがりの愛情をパパに押し付けてるって意味です。」

「私はパパに愛されてる・・・愛されてるからこの子を授かったんじゃない」

「そう思ってるならそれでいいですけど」

燿子に構っている暇はなかった。
急いで絵里子の所へ戻らなけばいけなかった。
香織は燿子の横をすり抜けようとした。

「待ちなさい」

「放してください。急いでるんです」

燿子は香織の腕を掴んで引き止めた。

「どうするの?そのバイオリン・・弾くの?」

「柳先生とママがちちくりあって教えてくれた楽器、平気で弾けるんだ」

「可愛い顔して案外ずぶといのね・・・」

独りよがりのと言われて燿子は智子と柳の事を持ちだした。

「聞きたいっていう人がいるんです」

「その人が望むならそんなくだらない事どうだっていい」

「その人のために心をこめて一生懸命弾く。私がするべきは、それだけです」

香織は燿子は本当に人を愛してはいないと言った。
愛とは自分を顧みず相手の幸せだけを願うものだと言った。
燿子の愛は自分の幸せを願うだけのものだと言った。

絵里子と矢崎は自由で暖かい。
香織はあれこそが愛だと言った。

「おばさんが待ってる。行かなくちゃ」

香織は急いで絵里子のもとへ向かった。

「愛してる!私だってパパを愛してる!私のどこがいけないって言うのよ!」

燿子は必死に香織の言葉を否定しようとしていた。


絵里子の病室ではまだ二人の結婚式が続いていた。

智子は額に入った写真を見つめていた。
そこには香織を挟んで矢崎と絵里子が写っていた。

それはどう見ても幸せな家族の写真だった。
香織の隣にいるのが自分でない事に胸を痛める智子だった。

「はい、チーズ、お、いいの撮れた」

良介が二人の写真を撮っていた。

「大丈夫か?疲れてないか?」

「うん。いつまでも・・・こうして・・・いたい」

絵里子は矢崎に体を預けて笑っていた。

「矢崎さん、そろそろ。あまり時間が長くなると・・・」

医師が来てそろそろ終わりにして欲しいと告げた。

「えー皆さん。今日は本当にありがとうございました」

矢崎が皆にお礼の挨拶を始めた。
香織はまだ戻ってきていなかった。

矢崎は絵里子との生活を話はじめた。
苦労ばかりかけてきたのに一度も怒った事がなかったと言った。
酒、女、ギャンブル、どんな事をしても絵里子は笑って許して受け止めてくれたと。

「絵里子が言ってくれたんです」

「金を返すためにあくせくいきてるより、あなたが自分らしく生きるほうが大切だって」

「貧乏で贅沢のひとつも出来ないけれど、不幸と思った事は一度もない」

「あなたが暗い顔して帰って来るほうがずっと辛いって」

矢崎がそこまで話したとき不意にバイオリンの音色が聞こえてきた。
香織が戻ってきてバイオリンを弾き始めたのだった。

「香織ちゃん・・・」

「・・・・かおりちゃん・・・」

香織の弾くアヴェ・マリアは矢崎と絵里子の心に深く響きわたった。

矢崎は感極まって泣き始めてしまった。
絵里子は矢崎にもたれたまま、静かに微笑んでいた。

「俺、この人に教わったんです」

「愛はひたすら相手の幸せを願って、そっと寄り添う事だと」

絵里子は泣き崩れそうになる矢崎をそっと手を添えてなだめてくれた。

「絵里子・・・愛してる」

「・・・あいして・・る」

絵里子は力を振り絞って答えていた。

言葉にすることに意味があるのかどうかはわからなかったが、
今は言葉にすることが最高の愛情表現だと思った。

二人が確実に愛しあっている事は誓いの口づけが証明していた。

ジッと見守っていた達彦も智子も絵里子に何かを教わった気がした。

時間をかけすぎたかもしれない。
絵里子の腕から力が抜けた。

「絵里子?」

絵里子は気を失ったようだった。

「絵里子さん?!」

達彦が駆け寄った、良介が大声で医師を呼んでいた。

「とりあえずベッドへ」

達彦が絵里子を抱えようとした時、絵里子の意識が戻ってきた。

「お願い・・・どうか・・・このまま・・・香織ちゃん・・・聞かせて・・最後まで・・」

香織は演奏を続けた。

異常を聞きつけて医師がやってきた。

「先生、すいません。どうかこのままで」

状況を察してか医師は黙って見守っていた。

「ありがとう・・・香織ちゃん・・・幸せを・・・ありがとう」

絵里子は薄れていく意識を振り絞って香織に礼を言った。

香織の後をつけてきたのか燿子が入り口で成り行きを見ていた。
そして何かを振り切るようにその場を去っていった。

香織の奏でるメロディーと皆が見守る中、絵里子は神の手に抱かれ天に登っていった。

「絵里子・・・」

絵里子は花嫁姿のまま寝かされ胸にブーケを抱えていた。
矢崎はただただ妻の名を呼ぶだけだった。

「二人にしてやろう」

達彦がそう言うと皆外へ出ようとした。
ただ、香織は絵里子のそばを離れようとはしなかった。

「・・・香織?」

声をかけた達彦を智子が遮った。

「3人は一つの絆で結ばれてるの、あの子も家族なのよ」

智子の言葉に達彦も何かを悟り、そのまま部屋をでていくのだった。


香織を除く朝倉家の家族が待合室にいた。
良介の隣には奈津がいた。

「血が繋がってれば家族だって、当たり前のように思ってたけど」

「本当の家族って気持ちが繋がっている人の事を言うんだな」

「奈津ちゃん、俺達もそういう家族になろうな」

しみじみと言う良介に奈津はウンウンと小さく頷くのだった。

「親父はどうするの?もうあの女と暮らしてるんだろ?」

「そうだったの?ちゃんと愛してあげてね、燿子さんを」

良介の問に智子が合わせて聞き返してきた。

「あの人、ずっと悲鳴をあげてたのよ、愛して・・もっと私を愛してって」

「これからは、その想いにしっかり答えてあげて」

それから達彦がポツポツと話し始めた。

「あいつ・・・いきなりウェディングドレス着て俺の目の前に現れた・・・正直怖かった」

「でもな、今日絵里子さんの花嫁姿を見て思った」

「確かに燿子のやってる事は普通じゃない」

「でも、純粋な気持ちは燿子も絵里子さんと変わりないって・・・」

それから智子の方を振り向き言った

「ちゃんと受け止めるよ、あの子の気持ち」

智子は黙って頷いていた。


燿子はキッチンでボーッとしていた。昼間見た光景が目に焼き付いていた。
何かを思い出したようにキッチンを離れようとした時、床から大きく軋む音がした。

それに呼応するかのように家が揺れ、どこかでまた柱が倒れたような音がした。
揺れが収まりリビングに移動しようとした時・・・

燿子はお腹に異様な痛みを覚えた。

「痛!・・・痛い!!」

痛みに驚き床に座り込んだ燿子はテーブルの携帯を取ろうとして異常にきがついた。

足の内側をなま暖かい液体が伝い、床を真っ赤に染めていった。

「赤ちゃんが・・・!私の赤ちゃんが!」

略奪した愛には悲惨な結果が待っていた。
燿子の中に住む悪魔はとうとう自分に向かって牙をむきはじめていた。
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