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幸せの時間 あらすじ 19話 [幸せの時間 あらすじ 19話]

幸せの時間 あらすじ 19話

柳は由紀の店に戻ったパーティの後片付けを始めた。
由紀は酔って眠っていたが、食器を片付ける音で目を覚ました。

「ごめんね、浩ちゃん。私ばっかり楽しんで。一人で何してたの?」

「音大の仲間と飲んでた。山田って、結婚パーティにも来てくれた」

由紀は思い当たらないのか、考えていたが
またそのままカウンターに突っ伏して寝てしまった。

ドアが開いて篠田が入ってきた。
篠田は今日のパーティに頼まれた花のアレンジが気に入ってもらえたか
聞きに来たのだと言った。

「すごい喜んでました。パーティも盛り上がったみたいですし」

「いいクリスマスだったみたいですね・・・ご主人も・・・」

篠田の意外な一言に柳の顔から笑顔が消えた。
篠田はさっき、柳が智子と一緒にいるところを目撃していたのだった。

寝室で達彦は慌てて智子の服を脱がしにかかった。


【微妙に書きにくい内容】 気になる人はこちら → 幸せの時間 19話 官能編(準備中)


智子はリビングに降りてきた。
入り口の壁に寄りかかりながら宙を見つめていた。

”岡島智子さんは僕の初恋の人だから・・・”

智子はそう言ってスカーフを首に巻いてくれた柳の事を思い出していた。
あの優しさ欲しかった。そう、柳をとても恋しく思う智子だった。


12月30日。
新年を前に、智子は実家へ帰ってきていた。
母の佐代子とおせち料理を作るためだった。

「たたき牛蒡、たくさん作ったから。家の土台がしっかりすると言われているの」

「こういう縁起物、ちゃんと作って食べるから、お父さんとお母さんは揺るぎないのね」

智子にとって父と母は理想の夫婦だった。自分も父と母のようになりたいと思っていた。

家の電話が鳴った。智子が応対に出た。

「お母さん、大変!お父さんがゴルフ練習場で倒れたって!」

驚く佐代子を連れ智子は急いで病院に向かった。

案内された病室で智子の父はすでに事切れていた。

「手は尽くしましたが・・・急性心筋梗塞です。」

処置にあたった医師が智子たちに告げた。

「なんで?さっきまでピンピンしてた人が・・・」

智子はついさっき父と交わした言葉を思い出していた。
泣きそうになるのをこらえて佐代子の方に振り返った。

佐代子は取り乱す様子もなく淡々としていた。

「こんなものかもしれないわね。人が死ぬ時なんて・・・それにしても間が悪いこと」

あっけにとられている智子をよそに、佐代子はさらに続けた。

「だって、お正月が来るのよ。どうしてくれるのかしら、おせち料理・・・」

智子は一言も無かった。
智子の連絡で達彦と子供たちが病院にやってきた。
智子たちに合流すると、そこで佐代子と病院の事務員が何やら揉めているようだった。

「お断りします!」

「そうおっしゃられましても・・・」

病院の事務員が困惑していた。

達彦は駆け寄り佐代子に声をかけた。

「大丈夫ですか、お母さん。いったいなんでこんな事に」

「運命でしょうね。人の生き死になんて」

達彦は佐代子の反応がおかしい事に気づき智子に訊いた

「何かあったのか?」

「火葬場が年末年始でお休みになるんですって、休み明けまで遺体を家に安置するしか・・」

「冗談じゃありませんよ、3日も4日も死体と過ごすなんて」

佐代子は本気で嫌そうだった。
達彦は気を利かして言った。

「あの、病院のほうで預かっていただくわけには」

事務員はそれはできないと言ったが佐代子が追い打ちをかけた。

「倉庫でもどこでも構やしない、なんとか手を打ってちょうだい」

それだけ言うと佐代子は一人でどこかへ行ってしまった。

「どうしちゃったの?おばあちゃん・・・」

「きっと混乱しちゃったのよ、急だったから」

怪訝そうな香織に智子がそう答えた。
智子は子供たちに祖父とのお別れをして来るように言った。

達彦はこのあとの段取りを病院側とそうだんすることにし、
智子には佐代子についているように言った。

佐代子は待合室にいた。

「何かあったの?お父さんと。びっくりしちゃう、お母さんがお父さんの事あんなふうに」

「連れて帰ったほうがいいんじゃない?一人ぼっちにしたらお父さん寂しがるわ」

「勝手に寂しがればいい。もう寂しいも悲しいも無いでしょうけど」

佐代子の反応は変わらず冷たいものだった。
佐代子は今まで胸にしまっていた事を一気に語り出した。

「腹が立っても聞き流して我慢してきたの。本音で話した事なんか無いわ」

「ああ、もういい。もう我慢なんかしたくない」

あっけにとられて佐代子を見る智子だった。

達彦が戻ってきた。
1軒翌日までやってる火葬場を見つけてきていた。
今夜中に通夜をして明日火葬する段取りだと言った。

「いいじゃない。年をまたがずに焼いてもらったほうがすっきりするわ」

佐代子の反応はどこまでも冷たいものだった。

大急ぎで智子の父・隆久の葬儀を終え、年は暮れていった。


新年から達彦は部長の役職に就いた。
晨宋建設から祝電が届いていた。早々に矢崎がやってきた。

「よう、部長。昇進の祝電か?めでたいこった、祝い酒でもおごってくれよ」

「それがな、暮れのどん詰まりに女房の親父さんがポックリ逝ってな」

達彦は年末にてんてこまいした顛末を矢崎に話して聞かせた。

「来なくていいって言ったのに、うちの親も田舎から出てきちまってな」

「今日も挨拶回りが終わったら女房の実家に顔出さなきゃならん、祝い酒はそのうちな」

達彦は言い終わると矢崎を置いて部屋を出ていった。



智子の実家に達彦の両親、安昭と滋子が弔問に来ていた。

「まだお若いのになあ、何が起こるかわからんなあ、この年になったら」

「ホンマにお寂しいことやな」

隆久の祭壇の前で安昭と滋子は形通りのお悔やみを言った。

「遠いところをわざわざお越しいただきまして」

そう答えたのは智子だった。
佐代子は横で浮かぬ顔をして座っているだけだった。

「年末年始ぐらいはゆっくりしたかったんやけど、早めに伺っとこと思って」

「改めてご盛大なご本葬があるんでしょう?うちらみたいな田舎者は場違いやと」

智子は滋子の言葉には嫌味を感じたが我慢するしかなかった。

「本葬はいたしません。これ以上の供養は必要ないと思ってます」

「ああ、茶番はもうたくさん。」

「申し訳ないですけど、そろそろお引き取りいただいてもよろしいでしょうか」

佐代子は歯に衣を着せずにはっきりとそう言った。

「・・・お母さん」

さすがに智子も呆れるしかなかった。

「お二人がいらっしゃるというから、そのままにしときましたけど」

「こんな物があるとうっとうしくて・・・」

「こんな物・・・?」

智子はだんだん不安になってきた。母はいったいどうしたというのだろうか。

「お焼香もしていただいたし、もういいでしょ?智子、片付けちゃって」

佐代子は隆久の祭壇を片付けろと言っているようだった。

「何言ってるのお母さん。祭壇がなくちゃ、お骨置いとけないじゃない。納骨するまで・・」

「その骨がいらないって言ってるのよ!」

智子は愕然とした。
佐代子は祭壇ではなく隆久の遺骨がいらないと言っていたのだ。

「あんな男の骨がそこにあるだけでゾッとする!いっそどこかへ捨ててきて!」

「どうかしてるわ・・・お骨を捨てるなんて」

智子はもう訳がわからなくなっていた。

「佐代子さん、ちょっと落ち着いて、しっかりしてくださいよ」

達彦の父・安昭も佐代子にに意見してくれた。

「捨ててきてって言ってるのよ。あんたが捨てないなら私が自分で捨ててやる」

言うが早いか、佐代子は隆久の遺骨を手にとると部屋から出て行こうとした。

「ちょっと待ってお母さん。どこへ持っていくの!やめて!」

智子が佐代子を止めにかかったが、佐代子はやめようとはしなかった。

そこへ達彦がやってきた。
達彦は自分の両親から事情を聞いて驚いた。

「あなた、お母さん押さえて!」

智子は達彦の力を借りてやっと父の遺骨を取り戻した。
そのはずみで佐代子が座敷に倒れこんでしまった。

「誰も・・・誰も私の気持ちなんかわかってくれない・・・ううぅぅ・・」

その場で泣き崩れる佐代子を見ながら、智子は意外な母の素顔にただ驚くだけだった。

それはまさしく、仮面をはずした女の素顔だった。


達彦の両親はしばらく浅倉家に泊まる事になった。
達彦が先に連れて帰っていった。
智子は良介に電話し、自分は後から帰ると伝えた。
良介は気が散って勉強に身が入らないと言ったが智子は我慢するように言った。

佐代子は少し落ち着いたようだった。

「少しは落ち着いた?」

智子の言葉に佐代子は庭を眺めながら

「相変わらず下品で嫌な人たちね・・・」と言った

達彦の両親の事なのだろうと智子は思った。

「一緒にいてあげたいけど、そうもいかなくて。そろそろ帰るけど大丈夫よね?」

母を気遣ったつもりだったが佐代子は冷たかった。

「そういうとこ似てるわ、父親に。自分の都合でしかものを考えられないとこ」

自分の両親が理想の夫婦に見えていた智子は思い切って佐代子に尋ねてみた。

「・・愛してなかったの?お父さんの事・・・」

佐代子は黙ってうなずいた。

「憎んでいたの?」

「そうよ・・・」

佐代子の意外な言葉に智子はすぐには信じられなかった。

「元はと言えば、智子、あなたのせいよ・・・妊娠しなけりゃ結婚なんかしなかった」

「結婚前に私がおなかに?」

初めて知った。
智子は驚きを隠せなかった。

「そのせいで、お姑さんには散々責められた。息子をたぶらかした、ふしだらな女だって」

「うちは名家で条件がいいから色仕掛けで迫ったって、そんな事するはずないじゃない」

「私はね、勉強して社会に出て、バリバリに働きたかったの」

「でも、お母さんは女の幸せは結婚だって・・・あれは嘘だったの?」

「そうよ、全部嘘・・・私の人生なんて嘘で塗り固めたようなものよ・・・」

衝撃の告白だった。
智子が信じてきた事は全て母の嘘だったのだ。

智子は自分の人生をすべて否定されたような感じがした。
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幸せの時間 あらすじ 18話 [幸せの時間 あらすじ 18話]

幸せの時間 あらすじ 18話

柳が香織のレッスンをつけてくれていた。
智子はソファーでその様子をじっと見ていた

柳の教え方は以前かよわせていた教室のものとは全然違っていた。
さすが、多くの優秀な生徒を育ててきただけはあると智子は思った。

柳は香織を鏡の前に立たせ

「バイオリンと一体となって、バイオリンが好きっていう気持ちで」

「好きっていう・・・気持ち?」

香織はその言葉に強く感銘を受けたようだった。

その日の夕食でも柳の話がでた。柳の評判はすこぶる良かった
べた褒めする香織に良介が驚くほどだった。


次の日、みどりが訪ねてきた。

「神様も粋なことするじゃない。憧れの柳くんに再会させてくれるなんて」

「別にそんなんじゃ・・・」

智子は軽く否定してみせたが、なんとなく嬉しそうだった。

「まあ、確かにちょっと好きだったかもね。」

「なんか、今日の智子いいね。初恋の人に会ったせいかな?」

「違うのよ、少しづつ家の中が落ち着いてきたから」

智子は自分ではそう思っていたが、みどりの言うことがあながち間違いだとも
言い切れないなと内心では思っていた。

「で?肝心の旦那の方はどうなの?」

みどりは夜の生活の事を訊いた。
智子はただ、首を横に振るだけだった。

「萎えちゃったんなじゃないの?あんたに女撃退されて」

智子が”そうかしら”といった顔をしていると

「あ、そうそう。これカンフル剤」

みどりがいたずらっぽく笑いながら差し出したのは
クリスマスディナーの招待券だった。

「久しぶりにロマンティックな夜を過ごして、思い切り甘えてさ」

「その勢いでたっぷり抱いてもらいなよ」

「でも・・・」

智子は家族のクリスマスパーティの事が気になったのだった。

「いいんじゃない?今年はクリスマスなしで」

「賛成、潮時なんじゃない?どうせいつか、やらなくなるんだし」

香織も良介もあっさりしたものだった。
達彦も予定は入っていないと言うので二人でディナーに行くことにした。


最近、少し心が軽い。達彦と二人でディナーなんて何年ぶりだろう。
少し幸せな気持ちが智子を少し大胆にさせた。

智子はあの大胆なランジェリーショップに入ると
今まで着けたこともないような下着を買うのだった。
大胆な下着を手にして、智子は少女のようにはにかむのだった。


良介が塾を終えて階段を降りるとそこに奈津がやってきていた。
奈津は良介に歩み寄り、良介にお守りを手渡した。
良介への合格祈願のお守りだった。

「キリストさんのお祝いに天神様のお守りってのもどうかと思ったけど」

「俺のためにわざわざ?」

奈津は照れくさいのか、すぐに帰ろうとした。

「あ、待って。マンションのポストに入れとこうと思ったんだけど」

良介は奈津を呼び止め、カバンの中から取り出した包を奈津に渡した。

「ありがとう・・・」

「俺のほうこそ、最高にうれしいよ。ありがとう」

その時はそれだけで別れる二人だった。

奈津はいつもの公園で絵を描く準備を始めた
良介からもらったプレゼントにはメッセージが添えられていた。
そこには良介の精一杯の想いが綴られていた。

プレゼントはハートの形をしたカイロだった。
公園の風は冷たかったが奈津の心は暖かだった。
こんな気持になるのは何年ぶりだろうと思った。

奈津の携帯が鳴った。

「はい、奈津です。あ、ごめん、もう援交やめたんだ」

奈津の顔からあのとげとげしさが消えようとしていた。
奈津と良介は小さな愛を育み始めていた。


面談室で達彦は楠田に調査結果を報告していた。

「シロってことだね?晨宋建設は」

「はい。私が調べたところでは廃材を使用した事実は見つかりませんでした」

達彦は自分の監督責任を問われるのを避けるため、事実を隠すことにした。
部長昇進にも関わることだったからだ。

「それでは噂の出処は?」

「どこも厳しい状況で、お互い足の引っ張り合いをしたのではないかと」

その最中に楠田の携帯が鳴った。
達彦は急に政治家の接待会場を確保しなければならなくなった。


智子は達彦と待ち合わせるため、もう家を出ていた。
街のクリスマスの装いに目をやりながら今夜の事を思っていた。

すると、智子の携帯が鳴った。

「あなた?これから電車に・・え?来られないの」

「政治家の接待なんだ。社運がかかってるんだ。すまない」

智子はがっかりしてしまった。
どうしようと思案していると、誰かが後ろから智子の肩を叩いた。

「おめかしして、パーティ?」

それは柳だった。智子を見つけて近寄って来たのだった。
智子が寂しそうに黙っていると

「何かあったの?」

智子は達彦との予定が潰れたことを柳に話した。

「僕じゃ無理かな?ご主人の代理・・」

「え?あなただって奥様と」

「イブは店を貸切にして、女だけで騒ぐんだって」

柳の予定が空いていると聞いて智子は頼む気になっていた。
思いがけず、初恋の人とデートすることになりそうだった。

「あ、でも高級な店なんでしょ?この服じゃ不釣り合いか」

自分のカジュアルな服装を気にする柳に智子は自分のスカーフをはずし
柳の上着のポケットにアレンジしてみた

「華やかになった・・・」

それは智子のOKの返事だった。
柳は自分のマフラーをはずし智子の首に巻いてくれた。

意外な展開に智子は達彦の事など忘れ、胸をときめかすのだった。



香織は絵里子のところにいた。
小さなケーキを置いて二人でクリスマスを祝っていた。

「おばさん、プレゼントとかもらったことある?」

「あるわよ、クリスマスじゃないけど・・・」

そう言って絵里子は指輪を香りに見せてくれた。

「道端で売ってる外人さんの手作り、でもこれが宝物なの」

そんなやりとりをしていると絵里子が急に咳き込んだ。
口にあてたハンカチに血がついていた。

「誰か!誰かきてください!」

香織は大声で叫んでいた。

絵里子に酸素マスクが着けられた。医師の呼びかけに反応はない。
点滴をされた絵里子の意識は混沌としていた。

香織は大急ぎで矢崎に電話した。

「おじさん、おばさんが大変なの。今集中治療室で・・・え?行かない?」

香織から連絡を受けた矢崎は病院には来ないと言った。
香織は慌てて矢崎を探しに行った。

矢崎は例の屋台で、つらそうに冷や酒をあおっていた。
そこへ香織がやってきて、矢崎のグラスを取り上げた。

「バカ!なんでこんな時にお酒なんか」

「いいんだよ・・・親父、もう一杯くれ」

矢崎は香織からグラスを取り返し冷や酒を注文した。

矢崎の持ったグラスが震えて
屋台のテーブルにあたって、カタカタと音を立てていた。

「怖いんだ、怖くて動けないんだ・・・あいつが死ぬと思うと・・・」

「あいつが遠くに行っちゃうのを見送るなんて・・・俺にはできねぇ・・・」

絵里子がいつ死んでもおかしくない状態なんだと聞かされて
香織はショックを受けてしまった。

「何とかならないの?」

矢崎に首を横に振られてその場に泣き崩れる香織だった。

矢崎と香織が絵里子の部屋に戻ってきた。
絵里子は意識はもどっていたが酸素マスクは着けたままだった。

「香織ちゃん?なにか弾いて・・・」

絵里子は香織のバイオリンに心を預け、つかの間の幸せを感じていた。


そこはとても素敵なレストランだった。
窓の外の夜景はとても綺麗だった。

「カップルばっかりね」

「僕達も一応そう見えるんじゃない?」

目の前の柳を見て智子はフフと笑って見せた。

「不思議ね。二十何年ぶりに再会した私達がクリスマスイブを過ごすなんて」

「良かった、笑ってくれて、がっかりしてるんじゃないかと心配してたんだ」

そのあと、柳にいい家庭を作ったんだねと言われて智子は

「私、浮気されたの。それもつい最近、かなり揉めたの」

つい、達彦が浮気した事を話してしまった。
柳はそんな智子をなぐさめようと

「許せないんな。僕だったら浮気なんかしない」

「絶対に君を傷つけたりなんかしないのに・・・」

柳の言葉は傷ついた智子の心を優しく撫でるのだった。

「あ、ごめん。ご主人の悪口になった」

「ううん、いいの。そう言ってくれてうれしい」

「あなたの奥様・・・お幸せね」

「由紀は妹みたいなもんだから。」

「こんな出会いはあるとわかっていたら結婚しなかったかも・・・」

冗談だという柳に智子も笑ってかえしたが、
智子は心のどこかでときめいてしまった事を自覚していた。

楽しい時間はやがて過ぎ、智子と柳は家の近くまで帰ってきていた。

「ごめんね。寒かったわよね」

智子は柳にマフラーを返し、柳はともこにスカーフを返してくれた。

「今日のこと、二人の秘密にしたい」

「え?」

「うまく説明できない気がするんだ、下手な事言うと誤解されそうで」

「誤解・・・?」

「岡島智子さんは僕の初恋の人だから・・・楽しかった。ありがとう」

柳はそう言って智子の手からマフラーを受け取り帰っていった。
柳の思わぬ言葉は智子の心に火を点けてしまった。

運命の歯車はまた少し回ったようだった。


智子は家に帰るとリビングの寒さが気になった。
人がいないとこんなに寒いものなのかと腕をさすった。

程なく達彦も帰ってきた。

「バカに寒いな。レストランには行ったのか?」

「ええ、結局みどりと・・・」

智子は柳の言ったとおり本当の事を伏せておく事にした。
智子は自ら、達彦や子供たちに秘密を作ってしまったのだ。

そのあと達彦が意外な事を口にした。

「ベッドに行こう、智子。今夜はどうしてもお前を抱きたい」

突然の言葉になぜか戸惑う智子だった。

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幸せの時間 あらすじ 17話 [幸せの時間 あらすじ 17話]

幸せの時間 あらすじ 17話

「ごめんなさい。」

頬を打たれて香織は謝った。
さすがに言い過ぎたと思った。

智子はすっとその表情を緩め

「痛かったでしょ。ごめんね、叩いたりして・・・」

「パパはね、おかしな女に振り回さ回されてただけだった」

「ずっと浅倉達彦を見続けてきた私が言うんだから間違い無いわ」

「こんな時だからこそ、家族が暖かい目で見てあげなきゃいけないと思うの」

けれど、香織は智子のようには考えられないと言った。

「ママはね、香織の事も許したのよ」

怪訝そうにする香織に、智子は香織が体を売り物にしようとした事を話した。
香織はただうつむいて聞いていた。

「前から聞こうと思ってたんだけど、どうしてそんなに矢崎さんが好きなの?」

香織は智子の顔をじっと見つめていった。

「好きっていうか、いいなって、おじさんが奥さんを大事にしてるところとか」

そして香織は絵里子のために役に立ちたいと思ったと智子に話した。
智子はそれでも自分を犠牲にするなんて、と諭したが
実はそれすらも、香織の勘違いであろうとはよもや思いもしなかった。

智子は香織に嫌な思い出は忘れてリセットするように言った。
母として、我が娘の心を思いやったつもりだが、香織の反応は違った。

「一度起こってしまった事は、無かった事になんかできないよ!」

「ママはそうやって、嫌な事は記憶から消そうとする!」

「傷ついたのに傷つかなかったふりして無理やり前に進もうとする」

香織は智子が襲われたことや達彦に裏切られた事を出し
自分の過去は忘れられないと言った。

援交未遂の記憶なんか、どうでもよかったのだ。
ただ忘れたくなかったのは、あの時自分を抱きしめてくれた矢崎の涙だった。

ピアノを弾きながら智子は香織の言った事を思い返していた。

”・・何がわかるっていうの、中学生のあなたに・・・”

仮面の下の智子の顔が見え隠れしていた。


達彦は晨宋建設の古河を呼び出していた。

「わざわざ、ご足労いただき恐縮です。・・お顔の色がすぐれませんが・・?」

「お客様から・・・何かクレームが?」

「何か心あたりがあるんですね?・・使ったんですね、廃材を」

「ほんの数棟です。それも限られた場所にわずかです。」

古河はアザレアニュータウンの建築に廃材を使った事を認めた。

「私もアザレアニュータウンに住んでるんですよ?」

達彦は家の不具合がどんどんひどくなっていることを古河に話した。
それも家に廃材が使われているからじゃないかと詰め寄ったが
古河はそれは別の原因によるものだろうと言った。

古河はそのあと大金の入った箱を達彦に差し出した。

「見逃せと言うのですか・・・この金で」

「今アザレアⅡから外されたら、会社が立ち行かない。お願いします」

「冗談じゃない!持って帰ってくれ」

達彦は差し出された物をそのまま突き返した。

「部長に昇進されるんですよね、この事で次長が監督責任を問われる可能性も」

「私を舐めるな!」

そう言って達彦は古河を追い返すのだった。


達彦はやっと家の不具合を調べる気になっていた。
あちこちに出来た亀裂はひどいものだった。

ふと、古河が言った言葉を思い出した。

”この事で次長が監督責任を問われる可能性も”

智子は何故か、床にできたシミの事を達彦に話していなかった。


香織は絵里子のところへ見舞いに来ていた。
絵里子の横で小さなクリスマスツリーの飾り付けをしていた。

後から矢崎がやってきた。
絵里子は嬉しそうに香織が来てくれた事を矢崎に話して聞かせた。

「浅倉家では毎年盛大にクリスマスやるんだよな。」

「今年は新居で初めてのクリスマスね、楽しみでしょ」

絵里子はそう言ってくれたが、香織の返事は微妙だった。
それを矢崎は見逃さなかった。

矢崎は香織を連れて、飲み屋の屋台に連れて行った。
そこで香織にあれからの事を聞かされた。

「そうか・・・浅倉もあの女の呪縛から解放されたんだな」

「入院費の事だけど、ボーナス入って一息つけたから心配すんな」

矢崎は香織が絵里子の入院費の事を心配させまいと
お金が出来たことを香織に話した。

ところが、香織からは意外な返事が返ってきた。

「お金のためじゃなかったのかも。」

香織は援交の途中で逃げ出して矢崎のところへ来た事を話した。

「あの時、おじさんは私に触ろうともしなかった。」

「だから維持になってもう一度やろうと思った・・・」

矢崎が相手をしてくれなかった事からだ、と香織は言いたかったのだろう。

それが矢崎にへの恋心なのか、女としての意地なのか
香織にも矢崎にもまだわからなかった。

「バカだな・・・」

矢崎はそう言って、香織の肩をを抱き寄せた。

「私は2番めの女でいいからね」

香織は矢崎に体を預け、そんな事を言ってみせた。

-だが。

香織が家に帰ると家族が夕飯を待っていてくれた。
香織が外で済ましてきた事を智子は気に入らないようだった。

香織は自分にも付き合いがあるとさっさと2階へあがってしまった。

香織と智子の溝は広がるばかりだった。良介も相変わらず達彦に冷たくあたる。
浅倉家に出来てしまった亀裂は簡単には埋まりそうになかった。



次の日、智子は香織が通うバイオリン教室に挨拶に行った。
香織を音大へ進ませるための相談するためだった。

「うちの子、熱心にやってますでしょうか?」

智子は香織のレッスンの様子を教室の先生である村岡に尋ねてみた。
ところが・・・

「香織さん、しょっちゅうレッスン休まれてますし、やる気があるようには・・」

「本当ですか?それ」

「私はお母様が情操教育の延長で習わせていらっしゃるとばかり・・・」

村岡の言葉に気分を害しながら帰り道を急ぐ智子は
途中でバイオリンの音色に足を止めた。
それはあの由紀の店「BONACCIA」から聞こえてきた。

智子はその音色に導かれるように店の中へ入っていった。

そこには一人の男性がこちらに背を向けながらバイオリンを弾いていた。
智子はその優雅な音色にただ入り口で聞き入っていた

男性はバイオリンを弾き終わると智子の方へ振り向いた。

「あ、失礼。気が付かなくて。」

「いえ、こちらこそ、勝手に聞かせていただいちゃって・・由紀さんは?」

その時、その男性から思わぬ言葉を智子にかけた。

「ひょっとして、岡島さん?岡島智子さんじゃありませんか?」

この人は智子を旧姓で知っている。
しかし、智子はこの男性が誰かわからず、キョトンとしていた。

「柳です。柳浩一です」

確かにその名前に心当たりがあった。
智子は不確かな記憶をさかのぼっていった。
そして、幼い頃ずっと一緒にいた一人の男の子を思い出した。

「柳くん・・・柳くんだ!嘘みたい」

「岡島さん、久しぶり。何年ぶり?家この近く?」

柳は智子の手をとり再開を喜んでくれた。
さらに智子を抱きしめ、智子への親愛を示してくれた。

「ちょ、ちょっと」

智子はびっくりしたが悪い気はしなかった。

柳は智子の初恋の人だったのだ。

「変わってないなぁ。一目見てすぐわかりましたよ」

「柳くんこそ、私なんか、もうおばさんだけど、なんかすごく若々しい」

二人でそんな会話をしているところへ由紀が帰ってきた。

「ただいま」

「智子さん、いらっしゃいませ・・・ん?どうかした?」

その場の不思議な雰囲気に気づいたのか、由紀は不思議そうに尋ねた。

「聞いてよ由紀ちゃん。この人俺の古い知り合い」

「マジで!?」

由紀は本当に驚いているようだった。

「小学校からずっと一緒の音楽教室で、一緒に発表会とか出たんだ」

柳の説明に由紀はやっぱりというような顔をして

「私、智子さんとはご縁があるような気がしてたんです」

と智子に抱いていた親近感を話してくれた。

柳と由紀はどうやら夫婦らしい。
智子は柳に由紀のような若い奥さんもらって、と冷やかしてみせた。

それより智子が」気になったのは、柳がバイオリンを教えている事だった。
智子は柳に香織のバイオリンの先生を頼むことにした。

智子に何かがささやいた。

「これって運命よ、そうとしか思えない・・」

確かに運命だった。
この後、その運命が智子を大きく揺さぶっていくのだった。

家に戻って、智子は香織に柳の話をした。
音大を目指せという智子に香織はうんざりだった。

夜、香織が良介の部屋に入ってきた。
香織は頑張ってねとだけ、言い部屋からでていこうとした。

「ママ、楽しそうだったな」と何気なく良介が言った。

「まるで、ママが音大目指しそうな勢いだった。」

確かに智子は気合いが入っていた。
それが気合いとは別の物であるような気がした良介と香織だった。


由紀の店に篠田がいた。
篠田も由紀に懇意にしてもらっていた。

「うちの旦那と智子さん知り合いだったんですよ。感動の再会だったみたい」

そんな話をしていると、入り口から柳が入ってきた。
そろそろ店を閉める時間なので由紀を迎えに来たのだった。

篠田は智子と古い知り合いだというだけなのに柳を見て
何か理由のわからない不安を覚えてしまった。

それがなんなのか今はまだわからなかった。


智子は古い写真を見ながら狂喜していた。
そこには少女の頃の智子と柳が写っていた。

今日、柳が訪ねてくる予定になっていた。
智子は時計に目をやり、そろそろ柳がくる時間になると
唇に紅を引き鏡を見ながらそわそわするのだった。

やがてチャイムがなり柳が訪ねてきた。
智子はまるで自分を訪ねてくれたように振舞っていた。

今運命の歯車が、また大きな音をたてて回り始めるのだった。

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幸せの時間 あらすじ 16話 [幸せの時間 あらすじ 16話]

幸せの時間 あらすじ 16話

浅倉家は久しぶりに4人揃って食卓を囲んでいた。
メニューは寄せ鍋だった。

智子は家族のあり方を寄せ鍋に例えて色々力説してみせた。
達彦はさすがに大きな顔をできないと思っていたのかしんみりしている。
良介と香織は父への不信が未だ解けず、不機嫌そうに黙ったままだった。

「今日は、みんなでこの家に越してきた頃の気持ちを取り戻すやり直し記念日よ」

「パパがね、約束してくれたの。」

「これからは誠実な夫、頼もしい父親として、家族のために生きていくって」

智子に念を押されて達彦は「ああ」と気のない返事をした。
そんな達彦に子供たちは、本当に燿子と別れたのか、と問ただした。

「ママが断ち切ってくれた、今までの悪縁を。」

下をむいたまま、力なく答える達彦だった。

智子は子供たちに、もう一度考えを新たにし一緒に前を向いて歩いていこう、と
説得するが、子供達の反応は冷ややかだった。

「ママはそれでいいの?普通許せないよね、あんな裏切り方されたら」

子供たちの疑問は智子のにとっても一番つらいところだった。
智子は自分の思いを語って聞かせた。

「許さなきゃ、前に進めない・・・家族だから。」

「この世で選ばれて家族になった4人なんだから・・・」

その言葉はまるで自分に言い聞かせているようだった。

燿子は亡くなった父の遺骨を前にし、写真に向かって話しかけていた。

「私ね、パパとあの人といっぺんに失ったの・・・」

「一人ぼっちになっちゃったのよ・・・どうやって生きていけばいいの?」

ふと、智子が最後に言った言葉が頭に浮かんだ。

”-あなたにも家庭を持つ喜びを知ってほしい”

「ふざけるな!!」

燿子は持っていた湯のみを投げつけ、引き出しから例の写真を数枚取り出した
その中から智子の顔が大きく写っているものを選び蝋燭の火で燃やすのだった。


智子は庭へ出る窓を拭きながら、庭に目をやった。
庭は荒れ放題になってしまったいた。

智子は仕方ないかと思いながら、窓を閉めようとしたが・・・

窓は簡単には閉まってくれなかった。
どうやら建て付けが狂ってきているようだ。

力任せに無理やり窓を閉め、台所に戻った時に床がきしんだ。

-ギギギ-

床にしゃがみこみ、マットをどけてみて智子は驚いた。
マットの下の床が黒く腐ったようになっていた。

智子を見つめる仮面の裏側で、新たな亀裂が出来ていた。


良介はいつもの公演に行ってみた。
今日も奈津はそこで似顔絵を書いていた。
良介はゆっくりと奈津に近づいて行った。

「奈津ちゃん、親父あの女と別れたって。」

「なんか相当なバトルがあったみたいで、おふくろが頑張ったみたい。」

「おふくろさん勝ったんだ女の戦いに・・・よかったじゃん」

”あたしには関係ない”と言わなくなった事が奈津の変化だった。
そんな奈津に甘えるかののように良介は

「今夜、塾が終わったら奈津ちゃんの家、寄ってもいい?ゆっくり話たいし・・」

奈津は手を休めることもなく良介を見透かすように言った。

「したいのは話じゃないでしょ?・・・図々しい、彼氏でもないのに。」

「そんな事考えてる暇があったら、もっと勉強しろ、ゴールは見えてるんだから」

以前の奈津から想像もできない言葉だった。

「・・なんか、おふくろに説教されてるみたいだ。」

「わかった。やるよ、だから大学受かったら、付き合ってくれる?」

奈津の心は揺れていた。
今まで、男はただ奈津の体の上を通り過ぎていくだけだった。
良介はどんなに突き放してもそばに寄り添おうとしてくれる。
そんな良介を愛おしいと少なからず思う奈津だった。

でも。

「人の心は変る。3ヶ月後の約束なんて私には出来ない。」

別にでまかせを言ったわけではなかった。
自分が人を信じ切れないのは本当だった。
しかし、本当の理由は他にあった。

何も言わず立ち去る良介を見送りながら、奈津は心を痛めていた。
良介の家族に出会って、自分が変わっていくのがわかっていた。

奈津は手のスケッチブックをめくった。
そこには、この間書いた智子の顔があった。

”二度と良介に関わらないこと”

その約束が奈津の頭に蘇っていた。
スケッチブックの智子は今日も優しく微笑んでいた。

奈津が部屋に戻る途中、燿子の部屋の前を通ると空部屋になっていた。
高村燿子はどこかへ引っ越してしまっていた。



浅倉家の今日のメニューは手巻き寿司だった。
智子は普通に振るまおうと努めていた。

相変わらず、達彦はしゅんとしている。
良介も香織も素直になれなかった。
どう考えても智子のやり方について行けるとは思えなかった。

智子が年末の大掃除の手伝いを香織に頼んでも協力してくれない
良介は掃除より家を修理しろと言う。

自分の気持ちをわかってくれない子供達に智子もちょっとキレてしまった。

「ママがこんなに一生懸命になってるのに・・・」

「ママが家族をちゃんとしたいと思ってるのは誰のため?あなたたちよ」

「あなた達を一人前に育てなきゃって思うから、出来ない我慢して・・・」

達彦はフォローしたつもりだったが、フォローになっていなかった。
智子は自分が仮面をつけてしまっている事に気づいていなかった。


寝室にはいっても、達彦と智子は背中を向け合うようになっていた。
ベッドに横になりながら智子は達彦に話かけた。

「起きてるんでしょう?これからどうするの?」

「何が?」

「ずっと、背を向けたままねるわけにはいかないってこと・・・」

智子はベッドから立ち上がった。
達彦のベッドに入る様子もなく、ただ立っているだけだった。

達彦もベッドから出てたちあがり、智子を抱き寄せようとした。


【微妙に書きにくい内容】


達彦は上司に呼ばれていた。

「廃材ですか?」

「晨宋建設が廃材を使ってコストを抑えているという話が聞こえてきてねえ」

「ちょっと、実態を調べてみてくれないか」

達彦は下請け業者の調査をすることになった。
最近相手をしていない望月雅代がちょっかいをだしてきた。
ほったらかしにされて怒っているようだった。

智子は用事に出た帰り、ふとある店に目をとめた。
それは、女性用のランジェリーショップだった。
そこには、店の外からでもわかるほど、大胆な下着が並んでいた

”こんなのを着たら、ひょっとして・・・”

昨夜の事を思い出して、智子はふらっと店に入っていった。
やっぱり無理だと思いだして店を出るときに誰かとぶつかった。

「ごめんなさい」

「いえ、こちらこそ。あのこの間お友達とランチに来てくださった方ですか」

彼女は由紀といった。

由紀は自分の店に智子を招き、智子にお茶を薦めながら
自分の事を色々話してくれた。

由紀は人なつっこく、智子にこれからもよろしくと言った。
智子友人が増えて嬉しそうだった。

店のドアが開いた。

「あ、ご苦労様です。」

由紀が声をかけた先に篠田が立っていた。
篠田はこの店の花飾りを任されているようだった。

「篠田さんセンスいいですよねぇ。近くにいいお花屋さんがあって良かった」

何も知らない由紀は無邪気に笑って言った。

智子はあの一件は許せないものの、乗り越えなくてはいけないという思いと
庭が荒れ放題になっている事もあり、篠田に声をかけた。

「篠田さん、冬のお庭を明るくするお花ありませんか?」

バツが悪いのか、黙って花を生け替えていた篠田は、
智子の申し出にどう返事したものかと戸惑っているようだった。

智子はクリスマスツリーの飾り付けをしている。
庭では篠田が花を植えてくれていた。

そこへ香織が帰ってきた。

「どういう事?なんであの人が庭に居るの?」

「お庭、ほったらかしだったし、やりたいって言うから勝手にやってもらってる」

いつまでもこだわっていてはいけないと思っての事だが、
香織には理由になっていなかった。

「それも家族やり直し計画の一環?・・・もう無理なんだよ」

「表だけ飾ったって元の仲良し家族には戻れないよ」

「どんなにママが約束させたって、パパはまたいつか別の女と・・・」

智子の平手が香織の頬に飛んだ。

「口を慎みなさい!私が選んだ男はそこまで下劣じゃないわ」

母としてではなかった。
一人の妻として、女としての言葉だった。

この時、運命の歯車が音をたてようと、その時を待っている事に
まだ誰も気づかないのだった。

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幸せの時間 あらすじ 15話 [幸せの時間 あらすじ 15話]

幸せの時間 あらすじ 15話

燿子は怪しい笑みを意浮かべながら達彦に近づいてきた。

「聞いたわ。奥さんにバレたって・・・奥さん、何て?」

「君に話すことじゃない」

達彦は恐怖を感じ始めていた。
燿子は普通ではないことは感じていたが、まさかここまでとは思わなかった。

「ひどい言い方・・・いいわ、直接奥さんと話します」

燿子はそう言って勝手に家に上がり込んでしまった。
達彦が止めようとしたが、なんの防波堤のにもならなかった。
智子は実家に帰っている。2階には子供たちがいた。

「今度ゆっくり話しをしよう、必ず時間作るから」

「それ、別れ話じゃないわよね?私達は二人でひとつ、別れられるわけがないわ」

達彦はなんとかして燿子を家から追いだそうとした。

「とにかく、今日は帰ってくれ。このとおりだ」

達彦は燿子に頭を下げて頼み込んだ。

「分かった。キスしてくれたら帰ります。」

達彦は智子や子供たちと過ごしてきたこの部屋で、他の女にキスするなど
さすがに抵抗を感じたが、燿子が帰ってくれるなら我慢しようと思った。

樽彦は燿子のを抱き寄せ仕方なくキスをした。
だが、燿子の次の言葉に血の気を失った。

「そこじゃないわ。キスする場所が違うって言ってるの」

そう言って、燿子はスカートに手をかけた。

一階でとんでもない状況が繰り広げられて居るとも知らず2階では良介と香織が
それぞれの思いに浸っていた。

良介は奈津との一夜を思い出し、そのあと冷たくされた事に心を痛めていた。

香織はホテルで見せた矢崎の涙に心を奪われていた。

智子は実家で夜空を見上げ、答えの出ない問を追い続けていた。


達彦はただ疲れていた。
感情の伴わない行為がこんなに疲れるとは思わなかった。

「素敵なキスだったわ。それじゃまた明日」

「・・・明日?」

帰っていく燿子の後ろ姿を見ながら、達彦は新たな恐怖を覚えるのだった。
そとに出た燿子の浅倉家を見るその目は獲物を狙う獣そのものだった。

夜があけた。
子供たちはやっぱり口もきいてくれない。
やりきれない思いは達彦に智子の幻を見せた。

妻の存在の大きさを改めて知る達彦だった。

出勤すると女子社員に顔色が悪いと言われたが当然だった。
そんな達彦の横を知らない連中が通って行った。

その最期の人物を見て達彦は我が目を疑った。

燿子だった。
燿子が知らない連中と一緒に会社の中にいた。

「な、何だ?あの連中・・・」

「面接じゃないですか?総務の女子が立て続けに寿退社したので」

達彦は面接室の影で燿子が出てくるのを待った。
ほどなく燿子が出てくると、その腕を掴み目立たない部屋の隅へ連れて行った。

「どういうことだ?」

「話さなかった?前の会社の派遣期間が過ぎたって・・・いい会社ね」

隠れていちゃいちゃするのが楽しいという燿子に、それだけはやめてくれと頼んだ

「じゃあ、今夜うちに来てくれるわね?」

達彦は承諾せざるをえなかった。


智子はみどりと新しく出来た店に来ていた。
みどりは智子に少しは気が晴れたかと尋ねた。

智子は子供たちの事をちゃんと見てあげられなかった事に罪悪感を
感じてしまっていると言った。

達彦は許せないけど許す、力を合わせて幸せな家庭をつくっていく
その夢は諦めたくないからと前向きな意識を見せた。

みどりはそんな智子に「あんたらしいわね」と微笑んで返した。


燿子がドアを開けると達彦が立っていた。
燿子は喜んでいたが、達彦の表情は曇っていた。

部屋にはいるなり達彦は床に正座し、懐から封筒を出して言った。

「別れてください・・これは少ないけど、今の自分に出来る精一杯の気持ちです」

燿子の顔から笑みが消えた。

「愛してくれたんでしょ?」

「本当のパートナーは私だって・・奥さんを選んだのは間違いだったって」

燿子は達彦の愛の言葉を確認しようとした。

「仕方ないよ、智子と結婚したのは20年も前なんだ」

「今、女として愛しているのは私よね?・・・だったら」

その先をさえぎるように達彦が言った。

「君が壊したんだ。」

達彦は家に無言電話をしてくるのはやっぱり燿子ではないのか、と続け
燿子の異常さに気づかないふりをして過激なアバンチュールを楽しんでいたと言った

すると燿子は全てを話し始めるのだった。

「知らせたかったの、奥さんに。」

「私と愛し合ったご主人が今から帰りますよって」

「篠田を挑発して奥さんを襲わせたのも、写真を撮ったのも私よ」

達彦はあまりの事実に驚きを隠せなかった。

「妻にふさわしい女、愛人にふさわしい女。そんな都合のいい話がどこにあるの?」

「一生日陰で満足する女がどこに居るっていうの?」

愛に飢えた女の悲しい性であった。

達彦は背を向けるしかなかった。

「許してくれ・・・」

尚もすがろうとする燿子の視線を感じながら、達彦は燿子の部屋を出た。

-疲れた。

達彦はなにもかも失ってしまったと思った。
誰も待ってはいないだろう家に重い足取りで帰って行った。


達彦が家に帰ると智子が帰っていた。

「おかえりなさい」

達彦には智子が自分を救ってくれる聖母のように思えた。
駆け寄って、智子の足にすがりついた。

「智子・・・智子・・・」

子供のように泣いてすがる達彦を智子は不思議そうに見つめるのだった。

夜中。

智子は達彦の突然の大声に目を覚ました。
達彦は恐ろしい夢を見たようだった。

「あなた・・大丈夫?」

智子の声に達彦がすがりついてきた。

「た、助けてくれ・・智子、助けてくれ・・」

智子は尋常ではない達彦の様子に事情を聞き出した。



あくる朝、智子は今までのように子供たちに弁当を作り

「また、前の家族に戻れるように頑張るから」

と言って送り出した。

そしてソファーで塞ぎ込んでいる達彦に

「私、高村さんのところへ行ってくるわ、万が一の事もあるでしょう?」

「何があっても逃げない、だからあなたも覚悟して」

達彦は何も言わなかった。言えなかった。
智子は正面から決着をつけるつもりだった。


チャイムが鳴った。
ドアを開けるとそこに立っていたのは、手一杯の花束を持った高村燿子だった。

「高村さん・・・!」

「燿子・・・」

奥から達彦も出てきた。

「これ、『ローズマリー』で買ってきたんです。」

そう言って智子花束を渡した。
明らかに智子に対する嫌がらせだった。

「今までご苦労様でした。これからは私が達彦さんの妻としてこの家を守ります」

燿子はいきなり訳のわからないことを言い出し、家に上がり込んできた。
智子は達彦を控えさせて、燿子と対決しなければならなくなってしまった。
リビングまで入り込み燿子は言った。

「昨夜、達彦さんが言ってくれたんです。愛しているのは私だって」

「私達、身も心も溶け合うように愛しあったんです」

どうやら、智子を動揺させて落とすつもりらしい。
智子は下向きかげんでじっと聞いていた。
達彦はオロオロして、燿子に「やめろ」と言うだけだった。

「達彦さん、この部屋でも愛してくれたんですよ。そのソファーで」

その時だけ、智子は少し反応したが、グッとこらえたようだった。

「許せるんですか?そんな人を夫として愛し続けられるんですか?」

智子がやっと口を開いた。

「この人の妻として・・・あなたにお詫びします」

「家庭を持つ身でありながら、あなたを本気にさせてしまった・・・」

「あなたを傷つけた事、妻としてお詫びします」

智子がてっきり取り乱すと思っていた燿子は調子が狂ったようだった。

「私は被害者じゃないわ!達彦さんと共犯よ!」

「じゃあ!訴えましょうか?裁判すればあなたは私に賠償金を支払う立場よ」

燿子の旗色が悪くなっていた。
燿子の表情から余裕の色が消えていた。

「裁判でもなんでもやればいいわ!私の愛はお金では量れないのよ!」

そう言って、バッグから取り出した封筒を投げつけた。
それは達彦が渡した現金の入った封筒だった。

燿子は今度は直接達彦に訴え出した。

「達彦さん、この人に見せてあげましょう。私たちの愛しあうところを」

「見ればわかるわ、世の中にはこんなに激しい愛があるんだって」

燿子は達彦に抱きつこうとし、この場で自分を抱けと言った。

「よさないか!愛じゃないんだ!!」

達彦はいままで言いあぐねていた事をやっと口にした。

「愛じゃないんだ・・・肉の欲望だけなんだ・・・快楽だけなんだ」

それを聞いた燿子は信じられないという顔をした。
達彦は思い切って燿子に正直に本心を打ち明けた。

「俺が愛してるのは智子だ。一緒に生きていくのは君じゃない、智子だ」

信じられないという顔をする燿子に、今度は智子が言った。

「私たちは20年かけて夫婦の絆を育ててきたの・・・」

それを聞いた燿子は、いよいよかなわないと思ったのか急に取り乱し
持ってきた花束の中からナイフを取り出し、智子に向けた。

悲鳴をあげた智子を達彦がかばった。

燿子はそのまま刃先を今度は自分の方に向けた。

「高村さん!ダメ!!」

「燿子!!」

達彦と燿子が叫んだ。

「私に近づかないで!」

燿子は今にも自分の喉を突き刺すような勢いだった。

ところが・・・

そんな様子を見ていた人物がもう一人いた。

花屋の篠田だった。

篠田は自分の店で花束を買っていった燿子に危険を感じ後をつけてきたのだ。
庭から中の状況を知り、庭からそっと部屋に入り燿子の背後から近づいていった。

それに気づいた智子は燿子の気を引くために、燿子に話しかけた。

「高村さん。あなたには未来があるわ。こんな事で散らすなんてもったいないわ」

「未来なんて無いわ、今あなた達にに散らされた・・・」

次の瞬間、篠田が後ろから燿子の腕をつかみ、達彦がナイフを奪い取った。
燿子はもがき篠田を振りきってその場にうずくまった。

「あなたの愛し方は間違ってはいないわ。体で愛を確かめるのは大事な事よ。」

智子は泣き崩れる燿子に諭すように語って聞かせた。

「そこから一生添い遂げたいと思うまで、ゆっくり時間をかけて」

「確かな絆を育てるの。いつかあなたにも家庭を持つ喜びを知ってほしい」

燿子はそのまま家を出ていった。
篠田が見届けるとあとを追っていった。

「ありがとう、智子・・・」

達彦は燿子に感謝し、抱きしめた。
しかし智子は達彦を拒否して言った。

「許したわけじゃありませんから・・・」


燿子が病院にやってくると看護師に父の容態がおかしいと告げられる。
あわてて父の病室へ行くと父はこときれてしまっていた。

燿子は本当に一人ぼっちになってしまった。

-----------------------------------------------------------

智子の不在をいいことに、達彦が止めるのも聞かず浅倉家に上がり込む燿子。

達彦は「帰ってくれ」と懇願するが聞き入れず、ある要求をする。

自己嫌悪にさいなまれる達彦に、燿子はさらに追い打ちをかける。
なんと、達彦の会社で派遣社員として働くため、面接にやって来たのだ。
達彦は思いとどまるよう説得するが、燿子は良い会社で気に入ったと言い...。

一方、家を出た智子は、由紀(保田圭)がオーナーを務めるカフェで、
みどりと共にランチをしていた。

自分のことばかり考えていて母親としての役割が果たせていないと落ち込む智子。
そんな彼女にみどりは...。

           【幸せの時間 公式サイトより】

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幸せの時間 あらすじ 14話 [幸せの時間 あらすじ 14話]

幸せの時間 あらすじ 14話

ドン!ドン!ドン!
良介と矢崎は二人がかりでドアを叩いた

「おい!ここを開けろ!!」

「香織!無事か!!」

「警察に通報したぞ!」

開けられたドアから中へなだれ込む。
部屋の中では香織は下着姿で椅子に縛られたいた。
相手の男は香織を救出に来た突然の来訪者に驚き、半裸状態で逃げ出していった。

「ばかやろう!!何でこんな事!!」

矢崎は大声で怒鳴りつけた。

”こんな少女が・・・こんな自分達のために・・・”
”ばかやろうは・・・俺だ・・・”

情けなくて涙が止まらなかった。
着ていたコートを香織に着せ、矢崎はその場へ力なく座り込むのだった。

良介が香織を諭していると、智子が血相を変えて飛び込んできた。

「香織!!」

「どうして・・・あなたまで・・・」

良介が香織は無事であった事を告げたが、智子の涙は止まらなかった。
両手で顔を覆い、香織の膝下で泣き崩れるのであった。

自分の両親が傷つけあう中、春の太陽のような暖かさを矢崎夫婦に見た少女は
その暖かさを我が身を犠牲にしてまで守ろうとした。

それは愛を忘れた大人たちへの天使の警告だったのかもしれない。


浅倉家。

達彦はすべてを聞かされて、矢崎に掴みかかっていた。

「お前なんかのために・・・!!」

矢崎は抵抗もせず、ただ謝るだけだった。
智子も良介も呆然と見ているだけだった。

「やめて!おじさんには関係ない!私が勝手にやったの。」

香織が止めに入ったが、それでも達彦はやめようとしなかった。

「パパに頼んだじゃない!おじさんにお金貸してあげてって!」

達彦が頼みを聞いてくれないので自分で稼ぐ事にしたのだと香織は言った。

「そんな事をしてパパとママが悲しむと思わなかったのか!」

「思わなかった!!」

香織ははっきりと言い切った。

「パパが教えてくれたようなものよ。世の中にはいやらしい大人がたくさんいるって事」

その言葉に達彦が手を振り上げた瞬間、良介が叫んだ。

「みっともないよ!本当の事言われて怒るなんて!」

「パパは香織を買おうとした奴とかわらない、どうしようもないエロ親父じゃないか」

そして良介は達彦が今でも高村燿子と関係を続けている事を暴露した。
香織も今夜も燿子の部屋にいたんでしょう?追い打ちをかけた。

達彦は言葉を失っていた。
その様子を見て智子は

「そうなの?いたの?あの部屋に・・・」

何も言わない達彦・・・
それがすべてを肯定してしまった。

「あなた・・・」

智子の顔から達彦への信頼が一切消えてしまっていた。

「ママ、パパと離婚したら?」

良介がとんでもない言葉を発した。
予想もしていなかった言葉に、動揺を隠せない智子と達彦だった。

壁にかかった仮面は崩れてゆく家族を見つめ、笑っているように見えた。

達彦と矢崎は二人で屋台にいた。
全てをばらされても矢崎だけはそばにいてくれた。

「しくじるわけないと思ってた・・・」

「そんな奴はこの世にいないよ・・・必ずどっかに落とし穴が用意されてるんだよ」

緻密に計算したはずだったと嘆く達彦に、矢崎は家族の居るやつは大変だなと言った。

「お前にだって家族がいるだろ?」

「絵里子は俺にとって、永遠に女なんだ・・・」

言うことが理解できず、じっと矢崎の横顔を見つめる達彦だった。



智子は達彦と並んで写っている結婚写真を見ながら昔を思い出していた。
あんなに幸せだったのに・・・
一戸建てに引っ越して、もっと幸せになるはずだったのに・・・

いったい、どこで間違ってしまったのだろうか・・・

そんな智子の後ろ姿を香織が扉の影から悲しそうに見つめていた。

奈津のところへ良介がやってきた。

奈津は香織を危ない目に遭わせた事に責任を感じていた。
また、そんな自分は良介とは相容れない存在だと思った。

だから良介を冷たく扱い、自分を卑下してみせた。

「あたしは、薄汚い娼婦だよ」

「俺はそんな風に思ってない。絵を見ればわかる。」

そして絵を描く奈津の姿をみれば、それが薄汚い娼婦の姿ではないことがわかると、
奈津を真っ直ぐに見て言った。

奈津はそれでも横を向き

「あたしには、必死になって守ってくれる人はいない。」

「泥まみれになっても、体を張って一人で生きていくしかないんだ・・・」

その言葉に良介は心を決した。

「俺が守るよ。」

「あんたが?・・何も知らないボンボンがどうやってあたしを守るって言うのよ」

良介は何かを言いかけた奈津の手を引き、その体を抱き寄せた。
そしてそのまま、唇を重ねた。

細い体を優しく抱きしめ、少しづつ強い男になるからと、奈津に言う良介。

「あたしなんかに関わっちゃダメ・・・」

良介は再びその唇をふさぎ、その言葉を最後まで言わせなかった。

硬い殻で心を閉ざして生きてきた少女は暖かさに触れ、そこから新しい芽を出そうとしていた
二人の時間は静かに過ぎ、そして二人は・・・結ばれた。

明くる朝、良介はふと思いついたように、燿子の部屋に行った。
奈津を共に連れ、父と別れるように直談判しに行ったのだ。

しかし、燿子がそんな簡単に引き下がるわけがなかった。
燿子は達彦がどんなに自分を愛しているか良介に言って聞かせた。

さらに毎夜の営みがどれだけ凄いものであったか自慢げに語り
テーブルの上のパソコンのキーを叩いてみせた。

すると。

そこから聞こえてきたのは間違いなく達彦の声だった。
それはあの父から発せられているとは信じがたいものだった。

燿子は行為のすべてを録音していたのだった。

良介はいたたまれなくなって燿子の部屋をでた。
悔しいが勝てなかった。

奈津が後から追いかけてきた。
奈津は父親のイメージを壊された良介に言った。

「良介は家族に幻想持ち過ぎなんだよ。」

「適当にごまかして寄せ集まって生きてるのが家族なんだ・・・」

その言葉に「そんなのは嫌だ!」と反論する良介。

「やっぱり良介は甘ったれ坊主だ。現実を知らなさすぎる。もう帰って、忙しいから・・」

そう言って奈津は自分の部屋への階段を降りようとした。

「忙しいって、まさかまた援交・・・」

その言葉に奈津はカチンときた。少し前ならこんなに反応しなかっただろう。

「あんたが、あたしの何を知ってるの?一度寝たぐらいでいい気にならないで」

家族はもっと暖かいものであっってほしい。
それはかつて自分も思っていた事だった。
だけど、見せつけられた現実はあまりにも厳しかった。

奈津は良介に昔の自分を見たような気がした。

達彦はリビングに居た。
実家に行きます、と書かれたメモ書きがあった。
誰もいないリビングがこんなに寒々しいものだとは思わなかった。

達彦は気を落として一歩前へ踏み出して驚いた。

・・ギギー・・・

床が大きな音をたてて鳴った。
うずくまって手で確認してみたが、やっぱり床は音をたてて鳴った。

”いったいどうなっているんだ?”

庭には、風が吹き枯葉を舞い上げていた。
壁の仮面の不気味さは日に日に増しているようだった。

床のきしみは歪み始めた家の悲鳴。
それはまるで、歪み始めた家族の絆の悲鳴のようでもあった。


実家に帰った智子は母に全てを話していた。
それで何かが解決するわけではなかったが、気が少し晴れるような気がした。

母は、いっそ離婚して子供達と一緒に帰ってくればいいと言ってくれた。
しかし、話はそんな単純なものでもなかった。

後から来た父と3人で話していると誰かが訪ねてきた。
父が応対に出たが、思わぬ人を連れてきた。

達彦だった。
達彦は悩んだ挙句、気は重いながら智子に謝りに来たのだった。

しかし智子は話を聞いてくれず、智子の母ににも散々に言われてしまう。
智子の父に女の後始末をして、当分「針のむしろ」をがまんしろ、と言われてしまった。

香織は今日も絵里子のところへやってきていた。
そこで香織は矢崎と香織の素敵な思い出話を聞かされる。

自分が借金のかたに結婚していた事、
矢崎がそんな自分をボロボロになりながら解放してくれたこと、
そしてその日が二人の結婚記念日になった事

香織はその話に大きな愛を感じ、小さな胸を震わせるのだった。

達彦は子供達に食事はどうするかと尋ねてみた。
一生懸命話しかけ、少しでも離れた距離を詰めようとした。
しかし、子供達の反応は冷たく、香織は口もきいてくれない。

達彦は諦めて一人で外へ食事に行く事にした。
玄関を出て、表へ一歩でたところで立ち止まってしまった。

薄暗闇の向こうから、誰かがこちらへ歩いてくる。
街灯の明かりに浮かび上がった人物に達彦は息を飲んだ。

それは怪しい笑みを浮かべた高村燿子だった。
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幸せの時間 あらすじ 13話 [幸せの時間 あらすじ 13話]

幸せの時間 あらすじ 13話

達彦はベッドの中でうつ伏せになりながら、けだるい体を横たえて思った。
自分はやっぱり燿子と別れる事はできないと・・・。

隣で燿子が達彦の背中の傷を撫でながら言った。

「言ってないのね、奥さんに。やっぱり嘘ついたんだわ、あなたの息子」

燿子は、良介が話し合って燿子と別れる事になったと言った事を気にしていたのだった。

「なあ、燿子」

達彦は燿子の方に向き直りながら、ずっと気になっていた事をきりだした。

「ここに寄って家に帰ると、家につく頃に電話が鳴るんだ・・・」

「あれ・・・おまえじゃないのか?」

燿子は表情を変える事もなく、あっけらかんと答えた。

「私が?何のために?そんな事したら奥さんが変に思うだけじゃない」

達彦は”確かに燿子の言うとおりだ”と思った。
その時、燿子の口元がいびつに歪んでいた事に気づかなかった。

そのあと二人は他愛のない話に終始し、あげくに燿子は

”前世では一人だったのかもしれない、時を超えて再び巡りあったのだ”

と、今が定められていたかのように言った。

「奇跡だ・・・」

燿子の言葉に完全に参ってしまった達彦だった。

達彦が燿子のマンションから出てくると花屋の篠田が立っていた。
篠田は達彦に忠告した。

「例の写真を撮ったのは、間違いなくあの女ですよ!」

それについては達彦も否定しきれなかった、だが・・・

「あの雌狐はあなたの知らないところで、あなたの奥さんを陥いれようと・・・」

「燿子はそんな女じゃない。正直すぎて誤解されるんだ・・・可愛い女だよ。」

燿子に酔ってしまった達彦には篠田の言葉など届かなかった。
そればかりか、家に掛かる無言電話も篠田の仕業だと決めつけてしまった。

「あなたが破滅しようと知ったことではない・・・でも」

立ち去ろうとする達彦に追いすがり、篠田は自分の決意を告白した

「一度失ったこの生命。僕が守ってみせますよ、智子さんの幸せを・・・」

「たとえ・・あの女を殺してでもね・・・」

妻を裏切った男、その妻を襲った男・・・その男が妻の幸せを守るという・・
異常な愛の渦の中で男たちはもがき、その中心にむかって巻き込まれていくのだった。


良介は奈津が恋しくてしかたがなかった。
意を決して奈津に電話し、また絵のモデルをやりたいと言ってみた。
ところが、意外な返事が返ってくる。

「妹、携帯持ってる?電話かけるように言って・・・」

「???」

良介は奈津が香織に何の用があるのだろうと思いながら、
自分の携帯をもって香織の部屋のドアを叩いた。

「香織?奈津ちゃんがおまえと話・・・」

出てきた香織は驚きの表情で良介の携帯をひったくり、ドアを閉めてしまった

「ごめんなさい!、今度はちゃんとやりますからもう一度チャンスをください!」

香織は電話越しに奈津に謝っていた。
ドア越しに聞こえてくる妙な会話を不審に思いながら聞いている良介だった。

達彦は今風呂に入っている。
智子は決心していた。

”すべて、はっきりさせる”

こんな事をすることになるとは・・・
しかし、誰も教えてくれない以上、自分で探りだすしかなかった。

まず、達彦の携帯を広げてみた。
メールは全て削除されていたが、大量に「松上電気」からの着信が残っていた。

”松上電気・・・?”

どこかで聞いたような名前だった。
今度は達彦の財布を開け、出てきた名刺を見て驚いた。
そこには松上電気の名前と共に、高村燿子の名前があった。

さらに達彦の上着から小銭入れを見つけ、その中に入っていた物に言葉を失くした。

それは、部屋の鍵・・・
この家の鍵ではない事は簡単にわかった。

心当たりはひとつしかなかった・・・。

智子はその鍵をエプロンのポケットに入れ、全て元通りにして寝室を出た。

あくる日、ふと智子は達彦の携帯にあった松上電気に電話してみる事にした。
自分の想像が間違っていればいいと思った。
電話の向こうから事務的な声が聞こえてくることを願っていた。

「もしもし?どちら様ですか?」

智子は慌てて電話を切った。
聞こえてきたのは間違いなく高村燿子の声だった。


学校が終わって香織は家路についていた。
途中、歩道橋の上から香織を見つめる人物がいた。

奈津だった。
香織は歩道橋を駆け上がり、奈津に誤った。

「昨日はごめんなさい」

奈津は昨夜、電話で香織を怒鳴りつけていた。
客を怒らせた事にしたが、別にそれはどうでも良かった。

約束を守れなかった事。
半端な気持ちで援交したいなどとを言った事を怒ったつもりだった。
途中で逃げ出してくれたことは、逆に嬉しかった。

ちょっと煽って終わりにしようと思った。
これに懲りて二度と援交したいなんて言わないように、となるはずだった。

「未経験ならこれだけ出すっていう奴が居るけど、やる?」

そう言って奈津は片手を上げてみせた。
驚く香織を見て奈津はたたみかける。

「男の”なに”をつきつけられて逃げ出すような甘ちゃんには援交なんて・・・」

「やります!お願いします!」

この時、奈津は初めて自分の間違いに気づいた。
言ってしまった手前、その客を紹介するしかなかった。

奈津は自分で自分に問いかけた。
自分は本当はこの家族を壊したいのではないのか?・・・

香織が再び逃げ出してくれる事を期待するしかなかった。


矢崎は絵里子の入院費を払いに来て、女の子が夜崎に頼まれたと言って
1万円を持ってきた話を聞かされた。

矢崎はそれが香織に違いないと、すぐに香織の携帯に電話をかけてみた。

「・・・おじさん?」

香織はすぐに電話にでてくれた。

「香織ちゃんだろ、病院にお金持ってきたの。」

香織は何も言わなかった。

「昨夜はすまなかった。そんな事してくれてたなんて知らなかったから・・・」

「知ってたら・・・抱いてくれたの?」

矢崎は答えに詰まってしまった。

「言っとくけど、おじさんのためじゃない、おばさんの・・・」

その時、ドアが空いて誰かが入っ来る音が聞こえた。
この時、初めて矢崎は香織がどこに居るのか気になった。
そして・・・

「あはは、可愛いなあ。ホントに今日が初めてなんだよね」

聞いたことのない男の声が電話の向こうから聞こえてきた。
そのまま電話は切れ、二度とつながることはなかった。

香織は再び、無謀な行為を繰り返そうとしていた。

矢崎は昨夜の香織の言葉を思い出し、
香織がその体を売ろうとしているのではと気づいた。

あわてて浅倉家を訪ね、ドアを叩いたがだれもいないようだった。
どうしたものかと悩んでいると、良介が帰ってきた。

「あ、矢崎のおじさん、どうしたの?」

玄関に入り一部始終を良介に話した。
そして最後に香織の居る部屋のような場所に変な男が入ってきたようだと言った。
さらに、絵里子の入院費を工面しようとしてくれているらしいと付け加えた。

それを聞いた良介は昨夜の香織の奈津の電話を思い出した。

「まさか・・・あいつ・・」

そのまま二人はあわてて心当たりの場所に向かうのだった。



描きかけの良介の絵。
その絵を眺めていると何か切ないものがこみ上げてくる。
遠い昔にどこかに置いてきてしまった物が奈津の心を締め付けた。

誰かがドアを叩いた。
激しくノックするその後に、取り乱した良介の声が聞こえてきた。

「奈津ちゃん!、居るんだろ!?」

奈津がドアを開けると、良介と矢崎がなだれ込んできた。

「奈津ちゃん、香織の居場所知ってるよね?」

「香織が頼んだんじゃないの?自分も援交したいって」

奈津は香織に客を紹介したことを認めた。
そして、自分はそんな女だと悪態をついてみた。
良介に嫌われてしまえばいいと半分やけになって。

だが、矢崎には通じなかった。

「カッコつけんな!このガキが!」

矢崎は奈津にビンタを食らわし、薄汚い娼婦だと罵った。
奈津はそんな事は矢崎に言われなくてもわかっているつもりだった。
ただ、なぜだか良介の前で言われたことが悲しかった。

良介は勢いで奈津に掴みかかる矢崎を引き剥がし、
改めて奈津に香織の居場所を尋ねた。

ここへきて、奈津は後悔しはじめていた。
やはり自分は間違っていたのか、別の方法で香織を止めるべきだったのか。

返事をせず立ち尽くす奈津のまえで突然矢崎が土下座を始めた。

「俺は今、頭を下げたくない女に本気で頭を下げる!」

「香織ちゃんの居場所を教えてくれ!」

奈津の中で何かが変わり始めていた。


智子は燿子の部屋にやってきた。
チャイムを鳴らしたが応答がなかった。
智子は手にした鍵を燿子の部屋のドアの鍵穴にそっと差し込みひねってみた。

何の抵抗もなく燿子の部屋は解錠された。

「何をしてるんですか?」

振り向くと燿子が立っていた。
燿子は取り乱すこともなく智子を部屋に入れた。

一人の男の妻と愛人・・・
二人は向き合い静かに火花をちらすのだった。

「今でも主人はここへ来てるのね。主人の背中に傷をつけたのはあなたでしょ!」

「鍵は貰い忘れていた物、浅倉家のご夫婦が正常に戻る事をお祈りしていますわ・・・」

決定的な証拠が無いのをいいことに燿子はのらりくらりと智子の言葉をかわしていった。
智子は志半ばで退散するしかなかった。

智子が帰ったあと、燿子は大きな声で誰かを呼んだ。

「もういいわよ。」

燿子が開けたクローゼットの中から達彦が出てきた。
達彦は燿子が買い物に出ている時に智子が訪ねてきたので
慌ててクローゼットの中にかくれたのだった。

智子が階段を降りると、部屋から出てくる奈津に出くわした。
智子は奈津の部屋がここだという事を初めて知った。


「とうとうあの女の部屋に乗り込んだのね、でも叩きのめしたわけじゃなさそうね」

「恥を忍んであなたに聞くわ、主人は今でもここに来てる?」

奈津が何も言わずに立っていると

「やっぱり来てるのね」

智子は奈津の心を読んでしまった。
奈津は一瞬ためらったが、もう一つの事を告白した。

「そんな事より今は娘の心配をしたほうがいいんじゃない?」

その言葉に智子の顔がひきつった。

「香織!?香織に何かあったの!?」

言ってしまって、さらに戸惑う奈津だった。
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幸せの時間 あらすじ 12話 [幸せの時間 あらすじ 12話]

幸せの時間 あらすじ 12話

「私に援交のやり方、教えて下さい!」

奈津の顔が歪んだ。
なぜ、そんな事をする必要がある、
もとより香織にそんな事は絶対できないでろうことを奈津は見抜いてた。

「やりたきゃ、サイトに書き込むか、そういう場所をうろつけばいいのよ」

そう言って香織を突き放すのだった。

達彦は良介の塾へやってきた。
智子の前では話しにくいだろうと、わざわざ出向いてきたのだった。

達彦は良介が奈津と付き合う事は構わないが、受験前に智子に心配をかけないよう
言い含めるつもりだったが、良介の反応は冷たいものだった。

「彼女の事は黙ってるから、高村っていう女の事もママに言うなって事でしょ?」

今の良介には達彦の言葉は何一つ届かなかった。


良介は奈津の部屋にやって来た。
チャイムを押したがあいかわらず反応がない。

仕方なく帰ろうとして振り向くと、そこには高村燿子が立っていた。
燿子は昨夜の事が気になって、良介にどうなったか聞いてきた。

良介はあれから家族で話し合って、達彦は燿子と別れる事になったと言った。
この女のせいで、自分達家族が不幸になっていくのは許すわけにはいかなかった。
嘘でも何でも、この女が離れてくれれば元の暖かい家庭に戻れると
良介は信じていた。

嘘だと言って取り乱す燿子を突き飛ばし、その場から逃げる良介だった。


-歓楽街。

夜になってそんな場所をうろつく制服姿の女の子がいた。

香織だった。
奈津に言われた通り、誰かが声を掛けてくるのを待っていた。

「どこの生徒?学生証みせて」

その声に驚いて振り向くと、そこに奈津が立っていた。
不安でどうしていいかわからない香織にとって奈津の出現はありがたかった。

奈津は公園での香織とのやりとりが気になってやって来たのだった。
なぜか、良介とその家族をこれ以上不幸にしたくはなかった。
自分でもよくわからなかった。

奈津は香織にやめるよう言って聞かせたが、香織は聞こうとはしなかった。
それどころか、声を掛けてきた相手も見ずについて行こうとする。

奈津は香織の手を引きその場を離れ、安全そうな場所へ連れて行った。

「下手な奴に引っかかると、殺される事もあるんだよ!」

そう言って香織を怒鳴りつける奈津・・・
それは、まるで可愛い妹を叱る姉のようだった。

奈津は正直困ってしまった。
このまま置いていけば、どんな男に引っかかるかわかったもんじゃない。
かと言って、ずっと一緒に居るわけにもいかない。

正しい判断かどうかはわからなかったが、奈津は一人客を紹介する事にした。
出来るだけ紳士的な奴、出来るだけおとなしい奴。

そうすれば、とりあえず今夜は帰ってくれるだろう。
願わくば気が変わってすっぽかせばいい。

そんな事を考えている奈津だった。
奈津は手早く段取りを整え、いろいろ注意して待ち合わせのホテルの場所を
昼間失敗した似顔絵の裏に書き、香織に渡した。


達彦が食卓につくと、昨夜と同じローストチキンが出てきた。

「新しく作ったのよ、昨日食べてもらえなかったから・・・」

智子はそう言ってスーパーで貰ったレシピを達彦に見せ、
燿子が昨日作った料理も同じだったかも、と何気なしに言った。

達彦は何も言わず下を向いていた。

そのあと、智子は奈津の事を話し始めた。

「会ったのか?」

達彦にしてみれば、浮気の現場を見られた相手だ。
智子に何か話していないか気が気でなかった。

幸い何も知られていないようで、話は始終良介と奈津の事についてばかりだった。

智子が良介と奈津の付き合いをやめさせようと言うのに
達彦は一人の男として男親として、

「良介も、もう一人前の男だから多少は・・・」

と言ってみたものの、正直自分に対する後ろめたさが大きかった。
絶対に嫌だという智子をこれ以上刺激しないため、達彦は素直に引き下がる事にした。



香織は部屋で明日着けていく下着を選んでいた。
事の重大さに全く気づいていない香織、奈津の願いは届きそうになかった。

そこへ良介がやって来た。
良介は香織のカバンからはみ出している紙に目を止め

「それ、奈津ちゃんの絵じゃない?」

そこには明日行くホテルの場所が書かれている。
香織はわけのわからない言葉で良介を煙に巻き慌てて部屋から追い出した。


寝室で、智子は達彦に背中の傷について触れてみた。
傷の理由を聞くのではなく、
傷があったようだからクリームを塗ってあげようか?と言ってみた。

なぜか、達彦の口からみどりの名前が出てきた
智子はみどりが達彦に意見したことを知らなかった。

智子は達彦が燿子と別れたとは思っていなかった。

-燿子に新しい恋人ができたらしい
-燿子も新しい恋人にチキンローストをつくったかもしれない
-背中の傷にも気づいているのよ

全ては常に達彦を疑い牽制しているのよ、という
智子の意思表示だったが、みどりの名前がでてきた事だけはわからなかった。


次の日、智子はみどりに電話して何か知らないか?と訪ねてみたが
忙しいからとはぐらかされてしまった。

何かまだ自分の知らない事があるような気がした智子は
手がかりを求めて、ある場所にやってきた。

ローズマリー。

あろうことか、自分が一番来たくなかった場所に智子はやって来た。

智子は篠田に達彦がここへ来て篠田を殴った時何があったのか聞きたかった。
達彦が逆上した理由に何か手がかりがあるように思えたからだ。

しかし、篠田は何も語らなかった。言えば智子がもっと不幸になると思った。
それが篠田にには耐えられなかった。

何も語ってくれない篠田に智子は

「疑う心を持たずにこの世を生きるなんてできない・・・」

そう言って篠田を睨むのだった。


香織は奈津にいわれたとおり、ホテルにやってきた。
すこし我慢すれば、お金が貰えて、それで絵里子の入院費が払える・・・

ベッドに横たわって、そう自分に言い聞かせた脳裏に矢崎の事が浮かんだ。

何かが違った・・・。

これから自分の身に起こることは、我慢できると思ったそれではなかった。
香織は悲鳴をあげ、その場から逃げ出した。

香織は矢崎のアパートの前にいた。
うずくまり、膝を抱えて矢崎の帰りを待っていた。

香織は自分が情けなかった。
絵里子に入院費をだしてあげたかった。だけど、何もしてあげられない・・・
唯一、大金を得られる方法でさえ途中で投げ出してしまう。
一体、どうすればいいのかいいのか・・・

香織は一度経験してしまえば、どうにかなるのかもしれない・・・
だったら、最初は矢崎に相手になってもらおう

そんな、稚拙な事を考えていたのだった。
ただ、香織は矢崎を最初の相手に選んだ本当の自分の気持ちに気づいてはいなかった。

夜になって矢崎が帰ってきた

部屋に招き入れ、どうしたのか?と尋ねると、いきなり香織が抱きついてきた。

【ここには書けません】 

達彦は燿子の部屋にやって来た。
昼間会社に電話してきてことが気になったからだ。

外はひどい雷雨だった。
明かりも点けず、稲光のなかで燿子はうずくまっていた。

燿子は昼間達彦の迷惑も考えず、電話した事を詫びた。
そして、自分がどれだけ嫌な女か愚痴ってみせた。

自分を捨て、智子のもとへ帰るよう勧める燿子のいじらしさに
達彦は思わず燿子を抱きしめてしまう。

「お互いがお互いを苦しめる事が俺たちの愛なら、とことん味わい尽くしてやる」

その言葉を聞いた燿子は達彦の腕の中で怪しい笑みを浮かべるのだった。
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幸せの時間 あらすじ 11話 [幸せの時間 あらすじ 11話]

幸せの時間 あらすじ 11話

達彦は、智子と篠田の写真が燿子の家にあることに驚く。

燿子インターネット上で偶然見つかったといい、また、篠田は智子が後にストーカーのように付き纏っていると言った。

達彦はそれを聞いて・・・

そして、奈津の部屋にいたた良介は、モデルを終了し、部屋から出てきた時に
達彦と後から追いかけてきた燿子に会ってしまう。

塾からの電話で良介が塾をサボっていた事がバレてしまう。
智子はは、帰宅した良介を叱り、どこで何をしていたのか問い詰める、

そこへ、達彦が帰ってくる。

-----------------------------------------------------------------

達彦は写真を燿子に突きつけて説明を求めた。
その写真は達彦のところへ無記名で送られてきた写真と同じだった。

”しまった”という表情が隠せない燿子

燿子はたまたまインターネットで見つけてプリントしたのだと嘘を言った。
とっさに思いついたにしては、うまい言い訳だと思い調子に乗って
智子の心情をまで労ってみせた。

達彦はそれ以上追求はしなかったが、明らかに燿子を疑っていた。

家に電話がかかってきた。
良介が通う塾からで、良介が塾に来ていないという電話だった。

智子は慌てて良介の携帯を呼び出すが、良介は出てくれない。
良介は奈津の部屋で絵のモデルをやっていた。
智子の呼び出しにでるわけにはいかなかった。

良介は自分と違う生き方をしている奈津を見て、
今の自分に疑問を感じ始めていた。

とても大事なことに気づいたような気がした。


達彦は燿子に不信感を抱き始めていた。
疑う心を信じる心が覆い尽くしても、その隙間から猜疑心は触手を伸ばしてきた。

どうにもこの場には居られそうになかった。

「ごめん。せっかく作ってくれたのに悪いけど・・・」

そう言って立ち上がると、上着を取り帰る支度を始めた。
引きとめようとする燿子に

「これからは、逢うのをセーブしなきゃ」

達彦は燿子の危険な部分を垣間見たような気がした。
ここは少し控えないととんでもない事になると思った。

「人に知られたら、終わりになる。そんなの嫌だろ?」

そう言って納得させようとしたが無駄だった。
仕方なしに燿子を引き離し、玄関を出る達彦だった。


ちょうど同じ頃、燿子の部屋の真下、
奈津の部屋の前で奈津が良介を見送っていた。

奈津は良介に財布を返し、もう来なくていいと言った。

奈津は直感的に感じていた。

これ以上良介に関わってはいけない。
これ以上関わると自分のほうが良介から離れられなくなる。

良介は奈津の生き方を褒めてくれたけれど、それは望んだものじゃない。
本当に欲しかったのは家族の温もり、それを良介に感じ始めていた。

でも、それは受け入れるわけにはいかなかった。
受け入れて壊されたらきっともう立ち直れないと思った。

そこへ上から降りてきた男と鉢合わせになってしまった。

達彦だった・・・。

「・・・パパ!?」

「良介・・・」

この場所では会ってはならない二人だった。
燿子が後から追いかけてきた。

奈津がこれ幸いと口をきった。

「浮気親父とさぼり息子のご対面、ちょうどよかったじゃん」

「二人なかよく、ママのところへ帰りな」

そう言って突き放した態度で部屋に入っていった。
こういう扱いには慣れている奈津だった。

心がちょっとチクッとした。
部屋に入って、描きかけのの良介の絵に布をかけるのだった。

達彦はその場を取り繕おうとしたが、良介は聞きもせず階段を駆け下りていった。
慌てて追おうとした達彦を燿子が引き止めた。

「あのままお別れするのが嫌だったの」

「わかってるのか?息子に見られたんだぞ。きっと女房に話す、そしたら・・・」

「しばらく逢うのはよそう」と言って帰ろうとする達彦に
燿子はすがりつき、何とかして達彦の気をひこうと体中に手を這わせてきた。

拒否する達彦が顔を上げると、向こうから歩いてくる女性に気がついた。

智子だった・・・

愕然とする達彦に向かって智子は一直線に歩いてくる。
達彦は力を込めて燿子を突き飛ばした。

智子は怪訝な顔をして横をすり抜けようとしていた。

「・・・!?」

智子にだと思ったのは達彦の錯覚だった。
それは全く知らない女性だった。

突き飛ばされた燿子はその場で動きもせず、達彦は

「今はお互い我慢するしかない」

と言ってその場を去っていった。


道路にうずくまる燿子のそばに一人の男が近づいてきた。

篠田だった。

篠田は一部始終を見ていたらしく自業自得だなと、
燿子を馬鹿にしたように言った。

燿子はそんな篠田にどこから持ってきたのかバケツに入った水をかけるのだった。



意を決して玄関を開けると智子が大声を出していた。
良介が塾をさぼっていた事がバレたようだった。

達彦には事情はわかっていたが、良介にもこちらの事情を見られていた。
お互い何も言えなかった。

問い詰められた良介は2階へ上がり、良介には自分が話をすると
その場をなんとか誤魔化した達彦は食卓の上を見て愕然となった。

そこには、燿子の部屋で見たのと同じ料理が並んでいた。

「なんでこんな物作った!」

達彦は智子には到底理解できない言葉を発した。

「この料理がどうかしたの?あなた変よ?」

智子が怪訝そうに言った。
達彦の脳裏に一連の記憶が蘇る。

-燿子はスーパーに行ったと言っていた・・・篠田が居て、智子を変な目で見ていた
-とも言っていた・・・変な目で見ていたのは燿子ではないのか?・・・

「篠田は・・・あれから何か言ってきたか?」

燿子に対する疑念をはっきりさせようと、達彦は変な質問をしてしまった。

「なに?なんでいきなりあの男が出てくるの?今は良介の話でしょ?」

智子はわけがわからないまま篠田の名前を出されて気分を害してしまった。

達彦は料理に手をつける気分になれず、風呂に入りにいってしまった。
良介も2階から降りてきそうにない。

達彦と良介の料理はそのまま残されてしまう事になった。

その夜、良介の部屋に香織が入ってきた。
二人でその日にあった事を話し、最近の自分の家族の事を話していると

「この家は住む人の仮面を外してしまう怖い家かもね」

そんな結論を導き出した。

見上げた天井の仮面のシミはまた大きくなったようだった。


寝室に入ってきた智子は鏡台の前に座り、髪を手入れしながら
スーパーで燿子に会った事を話した。

燿子が”新しい恋人が出来た”と言ったことに
達彦は異様な感覚を覚えるのだった。

次の日、智子は良介の机から奈津が描いた絵を見つけると
そのまま公園に向かった。

奈津は公園にいた。
智子は良介が大事な時期なため、二度と会わないでほしいと言う。

もとより、もう良介に合わないと心に決めた奈津はあっさりと受け入れた。

良介に二度と会わないでと、念をおして帰っていく智子を見送りながら
奈津は今の間にスケッチした智子の絵に目をやった。

そこに描かれた智子の顔は優しく微笑んでいた。
誰にも語れぬ奈津の思いがその絵に込められているようだった。

そのあと、さらに香織が奈津のところへやってくる。

香織は思い切って奈津に頼んだ。

「援交のやり方を教えて下さい!」

入院している矢崎の妻、絵里子の入院費を稼ぐための最大の方法。

少女にとっては真っ直ぐな故の選択だったが、
その選択は奈津の心を逆撫でするのだった。
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幸せの時間 あらすじ 10話 [幸せの時間 あらすじ 10話]

幸せの時間 あらすじ 10話

冷静さを失った良介は奈津に覆いかぶさってしまった。
そんな良介に対し奈津は

「良介も、結局力ずくで私の事、奪っていくんだね・・・」

そう言って、抵抗することもなく床に寝ているだけだった。
自分を取り戻した良介は慌てて奈津から離れるのだった。

夜遅くになっても、良介は帰って来なかった。
智子は寝室に入る事にした。
達彦が先に来ていた。

智子は気丈に振る舞ってはいるが、心の傷はそんな簡単に癒えるものではなかった。
風呂場で見た達彦の背中の傷は智子の心をなおさら締め付けた。

智子は初めて自分から達彦を求めてみた。
みどりの助言もあったが、この気持をどうにかしたかった。

だが、そんな智子に達彦は違和感を覚える。
自分の妻が自分以外の男の手にかかった事で逆上し
容赦無い暴言の数々を智子にあびせてしまった。

智子は本心をさらけ出し、無理を言ったと詫びた。
その姿に達彦も我を取り戻し、すまなかったと智子を抱きしめるのだった。

そうだ、もっと早くこうして欲しかったのだ・・・
そう思う智子の脳裏に、達彦の背中の傷が横切るのだった。

翌朝、達彦は篠田のところへやってきた。
篠田は店を開ける準備の最中だった。

達彦は篠田に例の写真を突きつけ、これはどういう事だと詰め寄った。
写真のことは知らないという篠田をさらになじると、
篠田は逆に達彦の浮気の事を出して反論してきた。

その言葉が達彦を逆上させた。

篠田にのしかかり、暴言と共に殴りつけた。
通行人が気づかなければどうなっていたかわからなかった。

その状況を、たまたまみどりが見ていた。
みどりはそのあと、智子に話して聞かせ、篠田を殴ったのは智子のためではなく
自分のプライドのためだったのだろうと言い、男の身勝手さを嘆いてみせた。
そして、智子から達彦の背中に新しい傷があった事を聞くのだった。

達彦の会社にみどりが訪ねてきた。
智子を見るに見かねて、達彦に直談判に来たのだった。

「遊ぶなとは言わないが、燿子はやめたほうがいいと思う。・・・」

「智子をこれ以上傷つけないで、智子には幸せでいて欲しいの・・・」

「それに、あの家なぜか良くない感じがするの・・・」

確かに、引っ越してから不運続きだと達彦は思った。

達彦は一言も無かった。
みどりの言うことがもっともだと思った瞬間、達彦にメールが届いた。

「今夜は来てくれるわよね」

燿子だった。
まるで、達彦が離れようとしている事がわかるようだった。

上司の呼び出しだと言ってその場を離れる達彦を見送りながら
みどりは全てを見透かしているようだった。

香織は今日も絵里子のところへやって来た。
ちょうど、矢崎が絵里子の体を拭いてあげてるところだった。

夜になって矢崎と一緒に帰路についた香織は矢崎の暖かい一面を思い出していた。

「香織ちゃん、手・・・繋ごうか」

そう言って香織の手を矢崎が繋いできた。

びっくりしたけれど、嫌ではなかった。
その手を通して矢崎の暖かさが伝わってくるようだった。

香織は自分の家族に無い暖かさを矢崎に感じていた。
絵里子の言った「人を好きになる事の意味」が少しわかったような気がした。

良介は今日も奈津のモデルをしていた。
二人は少しづつお互いの距離を詰めようとしていた。

ただ、奈津に会っているのは智子にも達彦にも内緒だった。



あくる日、スーパーで買い物する智子の後をつけ、同じ物を買う人物がいた。

高村燿子だった。

これは、自分は智子になど劣っていない、自分こそ達彦にふさわしいという
心の現れだった。

買い物を終え、智子に挑戦状とも言える言葉をかけようとしたところへ
篠田が燿子のまえに立ちふさがった。

「それ以上あの人に近づくな!」

そう言って燿子の行動を阻止しようとしたが、
逆に大声を出され退散するしかなかった。

燿子はその声に気づいた智子に心にもない挨拶をし、帰っていった。

その夜、燿子に呼ばれて達彦がやってきた。
最近呼ばないと来てくれない事もあったが、さほど気にはならない燿子だった。

テーブルの上にローストチキンが並んでいた。
達彦は満足そうに椅子に座った。
しかし、家に帰った時同じ物が出てくるなど予想もしていなかった。

すべては、燿子の画策だった。

達彦はメガネをテーブル下に置いた時、一枚の写真を見つけた。
てっきり、自分と燿子の写真だと思って手にした顔が引きつった。

それは、あの智子と篠田の写った写真だった。

「なぜ、この写真がここにある・・・どういう事だ!」

その場に呆然と立ち尽くす燿子だった。
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