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幸せの時間 あらすじ 23話 [幸せの時間 あらすじ 23話]

幸せの時間 あらすじ 23話

智子と奈津が正面から向き合っていた。
奈津は今までとは違う真剣な顔つきだった。

「ちゃんと指切りしなかったから・・・」

「・・ふざけないでちょうだい!あなたも人の子ならわかるでしょ!」

智子は子供を心配する親の気持ちを訴えた。
しかし、それは奈津にとって未知の気持ち。憧れるだけの気持ちだった。

「親に約束なんて守ってもらった事ないから・・・」

奈津は続けた。

「ちゃんと指切りしたって、まじめに誓ったって、」

「自分の気持ちに嘘ついてまで、約束なんて誰も守れない!」

「みんなそうでしょ?ねえ、おじさん・・・」

「おばさんだって、自分の気持ちをごまかせなくなることが」

達彦も智子も黙って聞いていた。
仮面をつけたまま暮らしてきた二人には身に染みる言葉だった。

「悩んだんだよ。私なんか傍にいたら、良介のためにならないって」

「でも、いつのまにかあいつの事、本気で好きになってた・・」

「だから、約束より自分の気持ちを大事にする事にしたんです。」

その時、ドアの影で話を聞いていた良介が、たまらず飛び出してきた。

「奈津ちゃん、それ本当?本当に俺の事・・・」

「・・・わかってるでしょ?」

良介は智子のほうを向いてはっきりと言った。

「ごめん・・・おふくろ。連絡しなくて悪かった」

「・・おふくろ?」

智子はそんな言葉に衝撃を受ける事になろうとは思わなかった。
それは良介の親離れの合図だった。
自分が一人前になった事の両親への報告でもあった。

「心配して捜しに来てくれたんんだよね・・親父もごめん」

達彦は黙っているだけだった。

「でも帰れなくなった。このまま奈津ちゃんといたい。今夜だけでも」

「奈津ちゃんの想いをちゃんと受け止めて、二人で向き合う時間が欲しい」

「俺にとっても大切な存在だよって、心を込めて抱きしめたい」

智子が良介の言葉を遮ろうとしたが、良介の決意は固かった。

「大好きな人と心を通わす大事な瞬間だよ。俺たちにとって今が大事な時なんだ」

「あったでしょ?二人にもそういう瞬間が」

もう諦めるしかないような空気が流れていた。
それでも達彦は良介を説得して連れて帰る努力をした。

「お前の気持ちはわかった。だが、帰って一晩寝てからもう一度考えてみろ」

「下で待ってるから・・・」

達彦は巧みに誘導したつもりだった。
しかし、智子は

「あなた達の自覚にまかせます・・・」

それだけ言うのがやっとだった。
自分がやりたくても出来ない事を我が子がやろうとしていた。
悔しくて、情けなくて、褒めてやることもできなかった。

達彦と智子はそのまま良介を連れる事なく帰路につくのだった。

途中。
達彦は智子に詰め寄った。

「どういうつもりだ?お前がどうしても連れて帰りたいって言うから、ああ言ったのに」

「結局、気持ちの強いほうが勝つ。かなわないって思ったの」

「認めるのか、あの二人」

「あなたはどうなの?別れさせたほうがいいって本基で思ってる?」

「私が反対だから仕方なく同調して?」

達彦は智子の態度が腹にすえかねた。それは今に始まった事ではなかった。

「なんなんだ、俺のどこが気に入らないんだ」

智子は黙っていた。理屈で説明できる事ではなかった。

「お前、これからも俺とやっていく気あるのか?」

「気に入らないのはわかるよ。自分で蒔いた種だからな、それでも最近のお前は・・」

立ち止まって話始めた場所が悪かった。そこは由紀の店の前だった。
由紀は目ざとく二人を見つけるのだった。

「あれ?智子さん?・・こんばんわ。ご主人も」

「二人でお散歩ですか?今夜は月が綺麗ですもんね」

由紀は嬉しそうに二人のところへ駆け寄ってきた。

「よかったら、寄ってらしてください」

断りきれず、仕方なく二人は店の中へ入っていった。

「どうぞ。お客様、強引に引っ張ってきちゃった」

「いらっしゃいま・・・!」

由紀のことばに挨拶が途中まで出たが、客をみて驚く柳だった。
智子は柳との出来事を思い出してドギマギするのだった。

4人でテーブルを囲んだ。
達彦は今夜の出来事をこの場で話してしまった。
その話し方に少し棘があった。それはまるで、智子を責めているようだった。

「そんな事、柳さんの前で」

「わかります。年頃のもやもやしたやるせない気持ち」

柳は智子がバツが悪そうなのに気づいて、助け舟をだしてくれた。


二人の男は互いの妻を褒め合った。
達彦のそれは、社交辞令だったが柳は違った。

「僕は朝倉さんが羨ましい。こんな素敵な奥さんどうやって捕まえたんですか」

ひょんな事から、達彦と智子は二人の馴れ初めを話す事になってしまった。

智子は昔社会勉強として会社勤めしていた時期があった。
その頃、その会社に達彦が営業にきたらしかった。

「ご主人が一目惚れされたって事ですね」

「当然だな。智子さん楚々として優しい雰囲気でしたから」

「私もそう思ってました。見た目も中身も」

達彦の顔が笑っていなかった。柳は二人がどこかおかしいのに気づいた。

由紀がビールを運んできたのをきっかけに智子は手洗いに立った。
照明のスイッチがわかりにくいからと柳が一緒についていった。

洗面所の扉を閉め柳がきりだした。

「何かあったの?ご主人どうしてあんな皮肉っぽい言い方を?」

「私が悪いの・・・主人を責めてばかりいるから」

「主人のやることも、何もかもが気に入らなくて、許せなくて・・」

そんな智子のやりばのない気持ちに柳はそっと手を差し伸べるのだった。

「俺でよかったら、何でも話して・・・ずっと気になってた」

「メール届いてないって事ないよね?・・返事待ってた」

わかっていた。返事をすると、自分の本心がさらけ出されてしまう。
それは許されない事なのだと自分で思っていた。

「息子のことで、余裕がなくて・・・」

智子は当たり障りにない理由をつけておいた。

「明日、会えないかな?この間の場所で2時に」

智子が思いあぐねていると、由紀の声がした。

「浩ちゃん?」

柳はこれ以上時間をかけると不審に思われると思い、
「待ってる」と一言残して店内に戻っていった。



夜、智子はベッドの中で奈津の言葉を思い出していた。

-自分の気持ちに嘘をついてまで守らねばいけないもの-

-やがて自分の気持ちがごまかしきれなくなる-

智子は自分の本当の気持ちを確かめたくなったのだった。


良介は奈津の部屋で一夜を過ごした。
朝食は簡単なものだったが、それが奈津が用意してくれた事が
良介にとって最高の事だった。

親に約束を守ってもらった事がないと言った奈津に良介は約束すると言った。
奈津は何の約束かはわからなかったがとても大事な事のような気がした。

二人は無邪気に指切りをするのだった。

良介はふと傍にあった奈津のスケッチブックを手にした。
そして中をめくって、智子の似顔絵を見つけた。

「なんで、おふくろを?」

「・・・なんとなく、描いただけ・・・」

奈津のそんな風に答えたが、なんとなくではなかった。
奈津の家族への想い、母というものへの想いが込められていた。

捨てずにそこにある事がそれを証明していた。


その日の浅倉家の朝食は良介抜きだった。

「お兄ちゃん、帰って来なかったんだ・・やるなあ」

「別に構わんのだろ、母親公認なんだから」

達彦の言葉は相変わらず棘があった。
そんな達彦の言葉も今朝は気にならなかった。頭は柳の事でいっぱいだった。
それこそ、香織の言葉が耳に入らないくらいだった。

「柳先生、今日忙しいかな?」

「えっ?」

柳の名前を出されて智子は一瞬驚いた。
香織に頭の中を見られたような気がした。

「ずっと自主練だったから、見てもらいたいなって」

智子は今日柳に呼ばれていたのだった。

「今日の今日はむりでしょう。それに私もちょっと」

「どっか行くの?」

「うん、もしかしたらね」

香織はなんとなく不審そうな顔をしていた。

香織を送り出したあと、智子は鏡の前で服を選んでいた。
鏡には嬉しそうな自分が映っていた。

「・・どうするつもり。もし今日会ったら・・・」

頭の中に柳の車での出来事が蘇ってきた。
そこで智子は自分の本心を再確認してしまうのだった。

その時、大きな音と共に家が大きく揺れた。

「地震?!」

そうではなかった。
天井裏で、大きな柱が1本外れて落ちたのだった。

崩れていく智子の心に家が反応したのだった。


達彦の携帯に直接仕事の電話がかかってきた。
それは政治家の片岡の秘書からだった。
それを横で上司の楠田が聞いていた

「例の件、前向きに考えてもいいと・・・今晩なら少し時間が作れると」

達彦はその晩、片岡の接待を仰せつかったのだった。


柳は駐車場で智子を待っていた。
時間ばかりをきにし、落ち着かないようだった。

そこへ智子がやって来た。
柳の顔を見たとたん、智子の理性が最後の抵抗を見せた。
智子はそのまま来た道を戻ろうとした。

だが、それはなんの力も持っていなかった。
駆け寄った柳に簡単に捕まえられてしまうのだった。

「きっとわかっていたんだわ・・・バイオリンを奏でるあなたに出会ったあの時から」

「こうなってしまうことが・・・」

智子はとうとう自分から柳の胸に飛び込んでしまうのだった。
いけない事だと知りながらどうしようもない自分の本当の気持ち

柳の胸の中で智子は女としての自分をさらけだしていくのだった。


【ここには書けない内容】


達彦は予定通り片岡の接待をしていた。

「君、2軒目はいつもここなのか?」

「は、申し訳ございません。代わり映えしなくて」

「どこでも構わんが、もうちょっといい女を揃えられないものかね」

達彦が困惑したような顔をしていると下品に笑ってみせた。
片岡は冗談のつもりだったようだ。

店のママが挨拶にやってきた

「いらっしゃいませ。あの晩お相手させていただいた子が、今日はちょっと」

「ん?」

ママの言葉に片岡は店の奥を覗きこんで言った。

「新しいのがいるじゃないか。あれを呼んでくれ」

「かしこまりました」

ママはそう言って店の奥へ行き、こちらに背を向けて別の客の相手をしている
ホステスを呼びに行った。

呼ばれたホステスが立ち上がりこちらを向いた。
それを見ていた達彦の顔から血の気が引いた。

高村燿子だった。
燿子は不気味な笑みを浮かべながらこちらへ近づいてきた。

「春菜と申します。よろしくお見知りおきを」

ママが片岡の紹介をしようとすると燿子は片岡をしっているようだった。
燿子は片岡の横に座り達彦を指してわざとらしく聞いた。

「こちらは?」

「東京未来クリエーションの浅倉部長さん」

ママが達彦を紹介してくれた

「春菜です。初めまして」

「浅倉です・・・」

達彦はもう接待どころではなかった。
燿子がいつ、どんな行動にでるか気がきではなかった。

「今夜の素敵な出会いに乾杯」

春菜を名乗る燿子はホステスらしくその場を盛り上げようとし
達彦にも乾杯のグラスを求めてきた。

ふれあうグラスの響きは新たな運命の始まりを告げる音のようだった。
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