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幸せの時間 あらすじ 22話 [幸せの時間 あらすじ 22話]

幸せの時間 あらすじ 22話

柳のバイオリンンは智子の心に穏やかな安らぎをもたらしてくれた。

「柳君、人を癒す力を持っているのね」

「僕じゃなくて、バイオリン・・・レクイエムの力だよ」

それでも智子は柳に話を聞いて貰ったて楽になった事や、母の佐代子が心の奥の本音を
話してくれたのは柳のおかげだと言った。

「寄り添って生きてきた人が突然いなくなって、あふれるものを抑えきれなかった」

柳の話に智子は母のあまりの振る舞いや、達彦の父・安昭の言葉を思い出していた。
それはそこに確かに父が生きていた証でもあった。

「不思議だね、二十何年ぶりに会って、こんな話してるなんて」

頷く智子に柳は昔の思い出を語り出した。

「つい、この間の事に思えるよ・・・あの頃のドキドキした気持ち」

「レッスンの日が重なるとうれしくて、そわそわして・・・」

「私だって、柳君がそばにいると、心臓の音が聞こえたらどうしようって」

二人は子供の頃の思いを明かしあった。
ただの懐かしい思い出話のつもりだった。

しかし、柳にとっては違うようだった。

「バカじゃないのか俺は・・・ちゃんと告白してたら俺たち違う人生歩んでたかもしれない」

「そしたら、今頃俺たち・・・」

「柳君・・・?」

智子が怪訝そうにしていると、急に柳の腕が伸びてきた。

柳は智子を引き寄せると、その腕の中へしっかりと抱きしめるのだった。

「おかしいんだよ俺・・・智子さんに会ってから」

「・・おかしいって・・?」

智子は柳の言葉に普通ではない物を感じ、少し間をあけようとした。

次の瞬間・・・

智子は柳に唇を奪われてしまった。

智子は柳を突き放した。
急すぎて驚いたのが先だったが、智子の理性がそうさせてのだった。

「ごめん。行こうか」

柳は目をそらしたまま謝るのだった。

車に乗ったが柳は一向に発車しようとしない。
戸惑いを隠せない智子・・・

そんな智子の手を柳の手が覆った。
再び柳は智子の唇を求めてきた。

智子は慌てる様子もなく、静かに目を閉じるのだった。

家に戻ると智子は柳にもらったピアノのCDを鳴らしてみた。
鏡を見ながら今日の出来事を思い返していた。

”いったい自分はどうしたのだろう・・・”

それは懐かしく、甘酸っぱい想い。
今の智子が求めているものだったのかもしれなかった。

音量には気をつけたつもりだったが、良介の勉強の邪魔になったみたいだった。

「うるさいな!なんでこんなの鳴らしてるの」

「ごめん、小さい音なら聞こえないかと・・・」

良介はCDを止めると自分の部屋に引き揚げていった。


ある日智子が買い物をしていると、後ろから誰かに肩を叩かれた。

柳だった。

突然の柳の出現に智子は戸惑いと喜びが混ざった不思議な気持ちになっていた。

智子は柳に従い、彼の車の中までついていくのだった。

【ちょっと書きにくい内容】

最後の力だった。
なんとか柳を押し戻し、智子は車から飛び出した。

智子が走り去る姿をなぜか篠田が見ているのだった。


良介のセンター試験の日がやってきた。
今日と明日は良介にとって未来を決める大事な日だった。

「はい。特製カツ丼弁当。頑張って」

良介は意気揚々と試験会場へ出かけていった。
そして、その後姿をそっと見送る人物がいた。

「天神様、良介を見守ってください」

良介の暖かさにに触れ、小さな愛を育んできた奈津だった。


リビングでは達彦が仕事上の勉強をしていた。
智子は掃除の真っ最中だった。

それはどこにでもある普通の夫婦の姿だった。
達彦は智子の家事の邪魔になると思ったのか思い出したように言った。

「散歩に行ってくる」

返事を待っていた達彦だったが、智子は何も言わなかった。
聞こえているのか、いないのか・・・

ひょっとしたら達彦に興味がなかったのかもしれなかった。


達彦は散歩の途中、見慣れないみせを見つけて入っていった。
店の名前は「BONACCIA」、それは由紀の店だった。

「いらっしゃいませ」

由紀がいつものように出迎えた。

「コーヒーを・・・」

達彦は由紀の事は知らない、由紀も達彦の事は知らなかった。

「生姜が隠し味のシチューセットはいかがですか?」

「いや・・・」

「お飲み物はこちらに色々お薦めが・・・」

「コーヒーって言ってるじゃないか。しつこいな」

達彦はむっとして、ついそんな態度をとってしまった。

「・・申し訳ありません」

由紀はバツが悪そうに頭を下げた。

背後でドアが開いてベルが鳴った。
やってきたのは篠田だった。

「あ、篠田さん。いらっしゃい」

由紀の”篠田”という言葉に達彦が振り返った。
それは紛れもなく、智子を襲ったあの篠田だった。

「・・どうも」

篠田はとりあえず挨拶をしたが、達彦は黙ったままだった。

「篠田さんのお知り合い?」

由紀が不思議そうに篠田に尋ねた。

「浅倉さん、浅倉智子さんのご主人です」

由紀は驚いて智子によくしてもらっている事を告げた。
それを聞いたとたん、達彦の態度が一変した。

「浩ちゃん、ちょっと来て!」

由紀は店の奥にいた柳を呼んだ。

由紀は達彦に柳を会わせ、自分の夫だと紹介した。

「この度、お嬢さんのバイオリンのレッスンをさせていただくことになりまして」

「柳です。よろしくお願いいたします。」

今度は達彦が恐縮する番だった。

「浅倉です。こちらこそうっかりご挨拶もせず・・・」

達彦は柳と智子の事など何も知らなかった。
柳も篠田に全てを見られていた事は知らなかった。

しかし、傍にいた篠田は知っていた。

「こちらのご主人、智子さんの幼なじって聞きましたけど・・」

「聞いてます。大変優秀な先生だと・・娘も張り切ってます。よろしくお願いします」

「いや、こちらこそよろしくお願いいたします」

深々と頭を下げる柳を冷ややかな目で篠田が見つめていた。


達彦は家に帰ると智子に苦言を言った。

「言ってくれよ、奥さんが店をやってるって・・」

「だって、まさかあなたがあの店にいくなんて・・・」

「ご近所なんだからありえるだろ?・・きつい事言っちゃったよ・・」

「おまけに旦那まで出てきて、挨拶まで・・」

一瞬、智子の顔色が変わった。
達彦は気づかなかった。

「会ったの?柳く・・・柳先生に・・・」

「知ってりゃ、こっちから挨拶できたのに・・俺は偉そうに見られたくないんだ」

「そうなの?知らなかった・・そんなに体面を気にしてるなんて」

「表向きだけいいお父さんに見られたいのね。中身はともかく」

智子の言葉には棘があった。
だが、それは達彦に対して仮面を外したという事でもあった。
ただ、そんな事は達彦に理解できるはずがなかった。

智子の言葉は続いた。

「家族を復活させようって言ったわよね。心を入れ替えてくれたって信じたのに」

「俺は精一杯みんなのために・・・」

「どうしてなにも言ってくれなかったの?」

「お風呂を覗いたおとうさんに、みんなが迷惑してたお母さんに」

「どうして、高松へ帰れって言ってくれなかったの?」

智子は達彦に父親として、夫としてちゃんとしていないくせに
表向きだけ良い父親、よい夫を演じたいという情けない考え方を責めたのだ。



良介が帰ってきた。出来はまあまあのようだった。
達彦との話はそこで切られてしまった


香織は絵里子のところへ来ていた。
絵里子はなんとか落ち着きを取り戻していた。

「私ね。最近何だか香織ちゃんの事、家族みたいに思えちゃって」

「娘っていうのは違うけど、私と矢崎と香織ちゃんと3人家族みたいな・・フフ」

絵里子の思いがけない言葉に香織は自分の想いも抑えきれなかった。

「私、おじさんとおばさんの家族になりたい」

香織は自分の家にない暖かさを矢崎と絵里子に感じていた。
香織の思う家族とは、まさにこの二人の事だった。

香織は絵里子に訊いてみた。

「家族ってなんなの?家族の本当の意味って?」

「そうねぇ。私はその人の事を全部受け止めてくれるのが家族だと思う。」

「失敗しても何しても、全部許してくれる人がいたら、その人が家族じゃない?」

香織は黙って頷くだけだった。

「でも、そんな事言えるのはおばさんだから」

「あのおじさんを100%受け入れてるんでしょ?」

絵里子は意外な答えを返してきた。

「それは違うのよ、あの人が私を受け止めてくれてるの、丸ごと全部」

ちょっと考えこんでしまう香織だった。


良介のセンター試験が終わった。

「良介・・」

「奈津ちゃん!来てくれたんだ」

奈津が来てくれていた。
良介は飛び上がるほど嬉しかった。

「良介が途中で脱走しないか見張ってた」

「しないって、目標達成できなくなるじゃん」

良介は奈津の彼氏に昇格することだけ考えていた。
半分は冗談だったが、今の奈津にはうれしい言葉だった。

「大変なんだ、勉強中奈津ちゃん思い出してムラムラして、辛いのなんの」

「わかるよ、私にも」

その言葉の意外さに良介は一瞬ドキッとした。

「会いたかった・・・」

そう言って奈津のほうから良介に擦り寄ってきた。
逢えない時間は二人の愛を確実に育てていたのだった。
あまりの事に何を言えばいいのかわからない良介だった。感無量だった。

そのまま二人は奈津の部屋で甘い一時を過ごした。
そしてその甘美な時間の心地よさは、二人をしばし眠りの世界へ誘うのだった。

そんな良介を現実に引き戻そうと携帯が鳴っていた。

家では食事の支度をして智子たちが良介の帰りを待っていた

「やっぱり出ないわ」

智子は携帯を切って言った。

「試験が終わって羽を伸ばしてるんだ、そのうち帰ってくるよ」

「どうして、あなたはそうやって適当な事を言うの」

二人は良介がどこに居るか、予想はついていた。
ただ、口にしたくなかったのだ。

香織がそこを指摘した。

「奈津さんのところに決まってるじゃん」

「パパだってわかるよね。我慢して解放された男が真っ先に何したいか」

「やめなさい・・女の子がそんな事・・」

迎えに行くと言って立ち上がった智子に香織は

「放っとけばいいじゃん。いつもみたいに気づかないフリして」

その言葉に智子はカチンとなった。

「あんまり親をなめないでちょうだい」

そう言って智子は良介が居るであろう奈津の部屋に向かった。

そうなのだ。香織では智子を支えきれないのだ。
この場でそれができるのは達彦だけだった。

「いいの?一人で行かせて・・」

「ママは正しいとは思わないけど、パパはわかってあげなくちゃいけないんじゃんないの?」

「許して受け入れてやれないなら、夫婦なんか、家族の意味がないんじゃないの?」

まさか、娘にこんな説教をされるとは思わなかった。
確かにそうだと思い、達彦は智子の後を追った。

智子はマンションの前で立ちすくんでいた。
達彦がそばへ行くと

「ここまで来たら足が止まっちゃった」

無理もなかった。
そこはあの忌まわしい燿子のいた場所でもあった。
智子の本能がその場所を拒絶していた。

達彦は智子を従え奈津の部屋にあがっていった。

部屋ではまだ奈津も良介も眠っていた。
部屋のチャイムの音で奈津が目を覚ました。

まさか良介の両親が来ているとは思わず、奈津は良介のシャツを羽織、玄関へでた。

「誰?」

外の確認もせず、奈津は扉を開けた。
そこに智子と達彦をみとめて、固まってしまった。

「そのシャツ・・・良介の・・・脱ぎなさい!汚らわしい!」

智子は奈津が着ているシャツが良介のものだとわかると急に取り乱した。

「やめなさい」

達彦があわてて智子を静止した。

「なんで?逢わないって言ったわよね、約束したじゃない」

「でも指切りしなかった・・・」

奈津の返答は幼稚なものだった。そんな答えしか浮かばなかった
良介を愛してしまったとは言えなかった。

言ってしまえば全てが終わってしまうような気がした。
それより、奈津は智子に認めて欲しいと思っていたのかもしれなかった。

そんな思いが智子に通じるわけがなかった。
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